メタバースの凄いところは「世界が作れる」こと。「こんな世界になったらいいのに」とか「こんな姿になれたらいいのに」というのを作れることにみんな心惹かれるのではないでしょうか。
「世界を作ること」が持つ意味はまた別の機会にするとして、子供たちが、自分たちが思い描く世界を作れるようになっていったら、日本そして世界はとても明るくなると思います。
デジタルネイティブならぬ、「メタバースネイティブ」な子供たちがたくさん育って、彼ら彼女らが作ったメタバースの世界で人類が生活して、現実の生活空間でも3DCGが溢れる日常がやって来る。ネット広告やEコマースと並ぶインターネット第3の価値として、「デジタルの価値を作って、それをデジタル上で売る」数百兆円の市場ができる。そんな時代が来る、と本気で思っています。
メタバース産業で日本を元気にしたい──。そのために必要なのが、教育です。
プラットフォーマーであるクラスターとして「教育分野に本気で取り組む」ことを社のメンバーとともに打ち立て、53億円という大きな資金調達も実施して、活動を始めました。
授業や部活での「cluster」利用を無料に
では何を始めたのかというと、先ずは僕たちが運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を、教育機関における授業や部活動に無償開放することを決め、発表しました。今回の教育分野への取組みのきっかけにもなったことですが、実はclusterはこれまでも教育的な側面で使用されてきました。
ただ一方で、現時点では安全安心に利用いただくために、法人利用に関するガイドラインを定め、徹底管理を行なっています。法人向け事業に関しては、プラットフォーム全体にも資する形で、クラスターが責任をもって展開しています。
教育的な活動には学校、つまり法人によるものも多く、これまでは個別に活動の性格に応じた対応をとってきましたが、今回新たに教育機関による利用に関するガイドラインを作成し、明確に告知しました。
一見当たり前の対応のようでもありますが、教育現場でどんどん活用いただくために、また健全にプラットフォームを運営していくうえでも、重要なことです。
clusterでワールド(メタバース空間の世界)を作ることを通じて学べることの一つに、世界の仕組みを理解する、自分たちでルールを創る思考があります。これは僕が特に伝えたいと思っていることなんです。