自動運転分野も視野に
同社が開発した宇宙向け電力管理ソリューションは、将来的にスマートフォンやウェアラブル技術、IoT機器といった地球でのアプリケーション向けにカスタマイズすることが可能だという。現状でゼロエラー社のICは原子炉などの放射線にさらされる場所に投入されるロボットに使用されており、米国や欧州などの市場で約26件の特許を出願している。携帯電話やコンピュータに使われる民生用半導体市場では、厳しい競争が繰り広げられている。5月にはエヌビディアの時価総額が初めて1兆ドルを突破した。
宇宙半導体市場の参入障壁は非常に高く、ゼロエラー社は、他に類を見ない高い信頼性を誇る同社の製品が、地球での利用においても優位性を発揮することを期待している。CTOのシュウは、自動運転車が有望なユースケースになると考えている。なぜなら、最高水準の自動運転テクノロジーには、信頼度の高いハードウェアが求められるからだ。
「ソフトウェアの問題に対処することができても、ハードウェアに障害が発生した場合、何が起こっているのか誰にもわからない。われわれは、そうした問題を解決しようとしている」とシュウは語った。
(forbes.com 原文)