2S4チュリパン(チューリップの意)は、現在世界で使用されているものの中で最大の迫撃砲だ。最新の自走砲と同じように無限軌道の装甲車に搭載されているが、長距離砲ではなく巨大な短距離迫撃砲だ。チュリパンの生産は1959年から1988年まで。つまり、最後の1両は生産から45年が経過している。それでもロシア軍が現在前線に配備しているほとんどの戦車よりは新しい。
米陸軍が所有するもので最大の大砲は、M109パラディンに搭載された155mmのりゅう弾砲で、重さ約45kgの砲弾を最大約40km先に放つ。ロシア軍の240mm迫撃砲は、約226kgもの砲弾を約17km先に撃ち込む。見た目も恐ろしく、砲弾は命中したところを壊滅させる。
砲弾が大きければ、多くの乗員を必要とする。M109の乗員は6人だが、チュリパンの乗員は9人で、チュリパンそのものに4人、さらに支援車両に5人が乗る。
現代の砲撃の任務は「シュート&スクート」と表現されることが多い。この戦法では砲弾を数発発射した後、反撃の砲弾を回避するために急いで射撃陣地から離れる。双方が対砲兵レーダーを配備し、ドローンが敵陣後方で発射を常に監視しているという、ウクライナで展開されているような熾烈な戦闘で生き残るためには不可欠な戦法だ。チュリパンは発射準備に約25分間かかり、1分間に1発しか撃てないため、このような戦いには向かない。パラディンは停止してから60秒以内に初弾を発射でき、1分間に8発発射できる。
重迫撃砲は射程が短い。これは、敵に発見されやすく、遠くから攻撃されるかもしれない戦線の前方に配置しなければならないことを意味する。
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— Himars (@HimarsAtacms) June 27, 2023