・うつ
・食生活に関する問題
・心理的問題
・睡眠障害
・依存症
・身体活動の低下
・オンライングルーミング・性犯罪被害
ソーシャルメディアが子供に悪影響を及ぼす可能性があることは明らかであり、子供が責任を持って利用できない場合は、その恐れが高まる。だが、もしSNSへの投稿を決めたのが子供自身でなかった場合はどうだろうか。親が子供の個人情報をインターネット上で必要以上に公開・共有する「シェアレンティング」は、子供たちのプライバシーやアイデンティティーにどのような影響を与えるのだろうか。
英バークレイズ銀行は2018年の報告書で、ミレニアル世代の親によるシェアレンティングの結果、個人情報を悪用した詐欺で生じる年間の損害額が、2030年までに9億ドル(約1300億円)近くに増加すると試算。オンラインで子供の生活を共有している親は、SNSでは誰もがやっているという「誤った安心感にだまされる」ことが多いと指摘した。
この誤った安心感と、わが子を「見せびらかしたい」欲求によって、若い親の多くが知らず知らずのうちに子供に関する重要な情報をいくつも漏えいしてしまい、それが悪用される恐れがある。無害に見えるかもしれないが実は危険な個人情報には、以下のものがある。
・フルネーム
・年齢
・生年月日
・自宅の住所
・学校名
・ペットの名前
・写真
個人情報の盗難リスク以外にも、シェアレンティングによって子供に次の2つの精神衛生上の悪影響が及ぶ恐れがある。