ビジネス

2023.07.12

日本は「世界で最も傘を廃棄する国」、レンタル循環で汚名返上なるか

WebマガジンSo-gúd

以下、「未来の新しいあたりまえをつくる人・モノ・企業」を紹介するWebマガジンSo-gúdからの転載である。


「コンビニ傘の山」で世界ワーストに

雨の日に何気なくコンビニや駅で傘を購入する人……

会社や学校の傘置き場に山のようにたまっている傘……

これらは日本ではお馴染の光景となっています。

その結果、日本は「*傘の廃棄率世界ワースト1位」になってしまいました。

いつの間にか私たちに根付いてしまった「傘は使い捨てるもの」という意識を根本から変えたいと課題解決に乗り出したのが、Nature Innovation Groupの提供する傘のシェアリングサービス「アイカサ」です。

傘を気軽にレンタルし、雨の日をハッピーにしてくれる「アイカサ」というサービスの魅力と傘の未来について広報の加藤氏にお話を伺っていきます。

*洋傘の国内年間消費量, 日本洋傘振興協議会

「アイカサ」が、傘の廃棄をなくしサスティナブルな社会を実現する。

──本日はNature Innovation Groupの広報・加藤さんにお話を伺っていきます。まず貴社の事業について教えてください。

当社は2018年12月に設立し、傘のシェアリングサービス「アイカサ」の提供を開始しました。アイカサとは、スマホひとつで24時間いつでも傘を1本110円でレンタルできるサービスです。現在は、月額280円で何度でも使える「使い放題プラン」や、マルイグループとの協業でエポスカードをお持ちの18~22歳の方は何でも0円という「U22応援プラン」なども用意していて、お客様ごとのご利用頻度やシーンに合わせて好みのプランを選んでいただけるようになっています。

──突然、雨に降られてしまった時にビニール傘を買うのではなく傘をレンタルできる訳ですね!「アイカサ」とても気軽に利用できるのも特長のひとつだと思いますが、使い方を教えてください。

まずはユーザーは、アイカサのアプリをダウンロードしていただきます。プランや支払方法などの登録が終わったら、すぐに傘のレンタルが可能です。アプリを開き、現在地周辺のアイカサスポットを探してみてください。借りたいスポットに到着したら、マップ上に表示されている「借りる」をタップ。

スマホをアイカサの機器についているQRコードをスキャンすれば傘を1本取り出すことができます。返却はどのアイカサスポットでもOKです。かりる時と同様の手順で「返す」をタップしQRコードをスキャンして返却してください。

──月額280円の「使い放題プラン」と1本110円の「使った分だけプラン」がありますが、どちらがおすすめですか?

当社では「月額280円定額プラン」をおすすめしています。こちらのプランを選んでいただくと、返却する必要がなくなり2本まで自由に使うことができます。

例えば、1本は家や会社などご自身がよく傘を使う場所にストックしておき、急な雨の時には「アイカサ」スポットでレンタルするなどの使い方も可能です。市場価格1本2000~3000円の傘を自由に使えるのはとても魅力的だと思います。ちょっと試しで「使った分だけプラン」を選択していただいた場合も、プラン変更はアプリ上で簡単に行えます。
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文=新井那知

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