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2023.06.16 09:15

Z世代は「おじさんビジネス用語」にうんざり。最新ビジネス用語も世界の嫌われ者

リリースベース(松村)

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1980年代ごろからカタカナのビジネス用語を得意げに多用するヤツは嫌われていましたが、今でもやっぱりそうみたいです。世界8カ国8000人の社会人を対象に行った調査で、ビジネス用語はやめてほしいと願っている人が半数以上いることがわかりました。

無料語学学習アプリ「Duolingo」を提供するDuolingoは、LinkedInと共同で、職場で使われるビジネス用語に関する調査を行いました。それによると、同僚がビジネス用語を多用していると感じている人は各国平均で58パーセントなのに対して、4分の1の人が意識せずにビジネス用語を使っていることがわかりました。つまり、すっかり慣れきって自然にビジネス用語が口から出てしまうにも関わらず、他人が使うビジネス用語が気に障る、わからないということです。

ビジネス用語はどんどん変化するので、一時期は得意げに連発していた人も、数年後には取り残されている可能性が高いものと思われます。その証拠に、「少なくとも週の1度は職場の会議でビジネス用語が使われ、理解できない言語を話しているように感じる」と答えた人が49パーセントにのぼっています。また、「ビジネス用語の誤解によって月に数回以上時間を無駄にした」という人が57パーセントもいました。いわゆる「ズンドコベロンチョ」現象が世界で日常的に起きているわけです。

つまり、得意げに最新のビジネス用語を振り回しても、半分は伝わってないわけで、さすがにそれでは非効率。46パーセントの人はビジネス用語の使用をなくしたい、減らしたいと考えています。インドでは70パーセントの人がビジネス用語をなくしたいと考えています。この傾向は若い人ほど強く、アメリカではZ世代の60パーセントがそう思っています。
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文 = 金井哲夫

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