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2023.06.09 07:15

子どものChatGPT利用、親が不安に思う理由

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ChatGPTなどの生成AIを学校現場でどう取り扱うべきか、永岡文部科学相は5月16日、夏前までにガイドラインを示すことを明らかにした。生成AIの使用を禁止すべき場面や年齢制限、生成AIの仕組みや活用法を学ぶ授業などについて、専門家会議などの議論を踏まえてガイドラインにまとめる予定だという。

では、子供を学校に通わせている親たちは子供のChatGPT利用について、どのように考えているのだろうか。サイバーエージェントの連結子会社、CyberOwlが運営する習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」は4月28日~5月22日、全国の小学3年生から高校3年生の保護者508人を対象に、調査を実施した。

まず、保護者自身がChatGPTを利用したことがあるか尋ねたところ、「ある」と答えたのは約3割(30.3%)で、約7割(69.7%)は利用経験がないという結果に。「ChatGPTについて聞いたことがない」という保護者も、約2割(17.2%)存在した。

続いて、子どもがChatGPTを知っているかを保護者に尋ねたところ、4割近く(39.7%)が「知っている」と回答し、実際に子どもがChatGPTを使っていると答えた保護者も。ChatGPTをどのように利用しているかについては、「目的はなく、ただどんなものか遊び半分で使っていた」(小学6年生の保護者)、「ChatGPTが答えられないようなひねくれた質問を考えては書き込んで、一人でツッコミを入れている…」(高校2年生の保護者)などといった声が寄せられ、大半は「遊び半分」で質問をして楽しんでいる様子が伺えた。

一方で、中には「課題の作文に行き詰まり、アドバイスをもらうために利用した」(高校1年生の保護者)などといったケースも。ChatGPTを、勉強のサポートに利用している子どももいることが分かった。

さらに、保護者に子どものChatGPT利用は不安かを質問すると、全体で約6割(64.2%)が不安視していると回答。しかし保護者のChatGPT利用経験の有無別で見てみると、「不安」の回答が利用経験がある保護者では約4割(44.1%)にとどまったものの、利用経験がない保護者では約7割(72.9%)に。ChatGPTの利用経験がある保護者を、大きく上回った。

具体的に感じている不安としては、「思考力の低下」(34.7%)や「誤った情報を信じてしまうこと」(33.7%)への懸念が多く見られた。

子どものChatGPT利用に規制などは必要だと思うか、の質問でも同様の結果に。全体では7割超(72%)が子どものChatGPT利用には何らかの規制が必要だと考えているものの、ChatGPTの利用経験がない保護者では「必要だと思う」の割合が約8割(81.6%)、一方の利用経験がある保護者では同割合が半数(50%)となった。

最後に、同社はChatGPTに「子どもがChatGPTを利用することに不安を感じている小学3年生から高校3年生の保護者に、ChatGPTの良い点を150文字以内で丁寧に説明してください」と質問を投げかけた。

するとChatGPTからは、「ChatGPTの利用は子供の創造力や学習意欲を刺激し、自己表現や問題解決能力を伸ばします。安全な環境で質問に答えてくれるため、新たな知識や理解を深めるのに役立ちます。保護者の監督下で使用すれば、情報の正確性や適切な使用を保証できます。子供の興味を引きつけ、学習の楽しさを促進します。ChatGPTは学習のパートナーとして有益です」との答えが。

同社は、「まずは報道で見聞きするだけでなく、具体的に(ChatGPT利用の)どのような点が懸念事項となり得るのか、実際に利用して確かめてみるのもよいかもしれません」と提案した。

プレスリリース

Forbes JAPAN Web編集部

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