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2023.06.06 10:30

米バズフィードが生成AI活用の「対話型料理レシピ」提供開始

Getty Images

パスタをアルデンテに茹でる方法や、デートで恋人の心をつかむレシピを探しているときは「Botatouille(ボタトゥイリ)」が役に立つかもしれない。

バズフィードのレシピ動画アプリ「Tasty」に搭載されたこのチャットボットは、レシピや調理時間、料理のコツなどに関する質問にリアルタイムで答えてくれる。5月23日にリリースされたこの機能は現在、iOSユーザー向けに提供されており、費用は発生しない。

バズフィードの業績が低迷する中、Tastyのクロスプラットフォーム動画再生数は月間10億回を超え、同社にとって明るい話題の1つとなっている。今でこそバイラルを狙ったレシピ動画は普及し、TikTokなどのプラットフォームでは独立したジャンルとなっているが、この分野のパイオニアとされるのがTastyだ。

バズフィードによると、Botatouilleは社内の機械学習システムとOpenAIのChatGPTを組み合わせたものだという。しかし、ChatGPTとBotatouilleは何が違うのだろうか? まず、Botatouilleは、バズフィードのスタッフと同社のライブラリからおすすめのレシピを提供するように訓練されている。また、Tastyのターゲット層はミレニアル世代やZ世代であるため、Botatouilleの回答はChatGPTよりも若い世代に向けたものとなっている。

筆者がChatGPTにワンポット料理(鍋1つで作れる料理)のレシピを質問したところ、回答は「ほうれん草とトマトのパスタ」や「チキンライス」「チリコンカーン」など、一般的なものだった。これに対し、Botatouilleは「チキンファヒータ」や「チキンとマッシュルームのパスタ」「バジルパスタ」など、より多くの食材を使うレシピを提案してくれた上、調理方法を説明する短い動画も紹介してくれた。
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編集=上田裕資

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