タクシー配車アプリのGO、ゴールドマン・サックスなどから140億円調達【5月第4週資金調達まとめ】

スタートアップニュースサマリー

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、5月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

GO

調達額:140億円
調達先:ゴールドマン・サックス / 三菱UFJ銀行 / 三井住友信託銀行
備考:シリーズDラウンド / 40億円は三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行からのコミットメントラインにて調達

タクシー配車アプリ「GO」や、タクシー後部座席に設置されている広告、決済機能付きタブレット「JapanTaxiタブレット」などを提供する企業。

「GO」は、全国約10万台のタクシーと提携しているタクシー配車アプリだ。

アプリ上で乗車位置を指定するだけでタクシーを手配でき、乗り降りがしやすいスライドドア車両“JPN TAXI”や、車いす対応車両を指定することが可能。

また、事前に決済方法を登録しておけば、車内で支払いをしなくても決済を完了することができる。

同社はその他、乗車時には広告が流れ、降車時には決済タブレットになる「JapanTaxiタブレット」や、タクシーに特化したドライブレコーダー「JapanTaxiドライブレコーダー4」など、タクシー業界のDXを加速させる様々なサービスを展開している。

2023年4月には、ゴールドマン・サックスを割当先とする第三者割当増資により、100億円の資金調達を実施した。

併せて、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行との総額40億円のコミットメントライン契約を締結した。

GITAI Japan

調達額:40億円
調達先:EP-GB LP / JGC MIRAI Innovation Fund LP / KURONEKO Innovation Fund LP / KDDI Open Innovation Fund 3号 / DCI Venture Growth Fund / 第一生命保険 / ANRIⅢ投資事業有限責任組合 / ANRI I-II-III アネックス投資事業有限責任組合 / NVC1号有限責任事業組合 / JIC Venture Growth Fund 2号投資事業有限責任組合 / 電源開発 / 三菱UFJキャピタル
備考:シリーズB延長ラウンド / GITAI USA Inc.の調達額との総額を表記

宇宙用作業ロボット「G1」、「S1」などのロボットを開発しているスタートアップ。

「G1」は宇宙ステーション船内外や月面基地開発における汎用的な作業を遂行することを目的に開発された半自律・半遠隔の双腕ヒューマノイドロボットである。

AIを用いた自律制御と地上のオペレーターが専用のGITAIロボット操縦システム「H1」を用いて行う遠隔操作を組み合わせることで、従来のロボットでは困難であった汎用的な作業(スイッチ操作、工具操作、柔軟物操作、科学実験作業、組み立て作業、負荷の高い作業等)を1台のロボットで遂行できる性能を実現している。

災害救助や宇宙開発といった法人向けの提供も想定しており、人形ロボットでのテレプレゼンスを目指して今後も開発していくと考えられる。

2023年5月にはロサンゼルスのGITAI USAと合わせてEP-GB、JGC MIRAI Innovation Fund、KURONEKO Innovation Fund、KDDI Open Innovation Fund 3号投資法人、DCI Venture Growth Fund、第一生命保険、ANRIⅢ投資事業有限責任組合、ANRI I-II-III アネックス投資事業有限責任組合、NVC1号有限責任事業組合、JIC Venture Growth Fund 2号投資事業有限責任組合、電源開発、三菱UFJキャピタルⅨを引受先とした総額40億円の第三者割当増資を実施し、シリーズBエクステンションラウンドの資金調達を完了した。

調達した資金は月面ロボット探査機および月尺取虫型ロボットアームの技術準備レベル強化、米国のエンジニアリングモデル/フライトモデル製造施設の拡張、米国における雇用のさらなる拡大に活用する予定だ。
次ページ > iPS細胞由来の再生心筋により、重症心不全患者の治療を目指す

文=STARTUP DB

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