Heartseed
調達額:20億円調達先:ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / Arcus South East Asia / 坂野敦 / コーエーテクモキャピタル / Nikon-SBI Innovation Fund / SMBCベンチャーキャピタル / プライベート・エクイティ・コインベスト2号投資事業有限責任組合 / 東京大学協創プラットフォーム開発 / メディカルインキュベータジャパン / 慶應イノベーション・イニシアティブ
備考:シリーズDラウンド
iPS細胞由来の再生心筋により、重症心不全患者の治療を目指す慶應義塾大学発スタートアップ。
心疾患が原因の死亡率は、がんに次いで死因第2位を占めており、急性の心筋梗塞や心不全などによって毎年多くの人々が命を落としている。
同社はこうした状況を打破し、重症心不全患者への再生医療を実現させるため、iPS細胞を用いたアプローチに取り組む。
安全性の高いiPS細胞の作製、iPS細胞から心筋細胞への分化誘導、心筋細胞の純化精製、心筋細胞の心臓への移植といった最新技術を活用した研究活動を行っている。
重症心不全患者の心臓に直接に移植する治療法も開発しており、こうした技術によって、従来であれば心臓移植でしか助からなかった患者の治療が可能になるという。
2023年5月にはシリーズDラウンドにおいてジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合、Arcus South East Asia、坂野敦氏、コーエーテクモキャピタル、Nikon-SBI Innovation Fund、SMBCベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティ・コインベスト2号投資事業有限責任組合、東京大学協創プラットフォーム開発、メディカルインキュベータジャパン、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)等を引受先とした第三者割当増資により、総額約20億円の資金調達を実施した。
累計調達額は約102億円となる。
調達した資金はHS-001の治験推進と上市に向けた体制整備、Novo Nordisk社によるHS-001の海外治験開始に向けたカテーテル投与方法の開発、次世代パイプラインの基礎研究などに充当する予定だ。