「誰かの人生を演じるために、まず自分自身をちゃんと生きる」 女優・石橋静河の現在地

5月6日から『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』に出演している石橋静河

私は自分の手の届く小さい範囲を一生懸命生きることの方が自然で、それが人間の本来の姿だと思っています。その積み重ねの結果、いろいろな人に会って、その人たちがいろいろな世界を見せてくれたりいろいろな場所に連れていってくれたりする。それで経験が深まっていくのだと思います。

——10年後はどんな人になっていたいですか。今後の目標は。

10年後か……。そんなに生きていられたら儲けものですね(笑)

女優という仕事は作品がないと成り立たない役割ですし、「こういう仕事をして何年後にはこうして」と考えたところで絶対その通りにいかない仕事でもあるので、なかなか考えられないですね。

とにかく目の前にあることを諦めずにやっていくことで、自分という人間が太くなっていけばいいなと思っています。

後編>>境界線を壊す。石橋静河、舞台「エヴァンゲリオン ビヨンド」での挑戦
 

文=堤美佳子 編集=田中友梨 撮影=小田駿一

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