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2023.05.11

マイクロソフト、AIツール「Copilot」有料プレビューを600社に拡大

Getty Images

2020年にChatGPTの基盤技術の独占ライセンスを購入したマイクロソフトは、新たに「セマンティックインデックス(意味付きインデックス)」機能を発表した。Microsoft 365ユーザーがこの機能を利用するには、同社のE3およびE5バージョンが必要だ。マイクロソフトによると、この機能は、ファイル名やキーワードではなく、データをマッピングし、データの概念的理解を用いて情報を取得するという。

また、マイクロソフトは、OpenAI(オープンエーアイ)の画像生成器であるDALL-E(ダリ)をパワーポイントに統合し、OutlookにAIによるコーチングヒントを追加するなどの、Copilotの新機能も発表した。これは、マイクロソフトが米国時間5月9日に公表した年次「Work Trend Index(仕事トレンド指標)」の中で特定した「デジタル負債」現象に苦労している労働者の支援に役立つかもしれない。

この報告書は、31カ国の3万1000人を対象に調査し、Microsoft 365のデータを分析したものだ。その結果回答者の68%が仕事に集中するための中断されない時間が十分にとれないと述べている。また、Microsoft 365のユーザーの使用時間の約60%が、OutlookやTeamsのようなコミュニケーションツールを利用しており、ExcelやWordのようなツールを使って実際に作業を行うのは40%そこそこだった。分析によれば、メールの利用が最も多いユーザーは、週に約9時間をメールに費やしており、チームスの利用が最も多いユーザーは、週に7.5時間を会議に費やしている。

調査で回答者は、生産性への最大の障害は、会議が多すぎることではなく、意味のない会議だと述べている。もちろんマイクロソフトは、顧客がAI機能を追加してこの状況を改善できることを期待している。スパタロは「多くの人が今感じているのは、仕事をするのに余計な労力がかかっているということなのです」と語った。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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