シリーズAから成功まで:急成長スタートアップの創業者の参考になる10冊

4)『マイケル・ポーターの競争戦略』ジョアン・マグレッタ著、マイケル・ポーター協力

要約:経営学者マイケル・ポーターの理論を忠実に再現した本書では、業界内の競争要因や、個々の企業のポジションへのその影響を分析するための包括的なフレームワークが紹介されています。変化し続けるビジネス環境に対し、効果的な競争戦略を形成・評価するためのツールや基本原則を学べます。

おすすめポイント:会社をスケールさせるのと同時に、市場環境の変化に速やかに対応していく必要があります。本書は競争ダイナミクスや戦略プランニングなど、会社の競争力を維持しながら成長を促進していく上で欠かせないコンセプトがよくわかる1冊となっています。

5)『爆速成長マネジメント』イラッド・ギル著

要約:複数企業の起業家および投資家として成功しているイラッド・ギル氏が解説する、「スタートアップのスケールアップ」に関する様々なテーマをカバーした包括的なガイドブックです。組織体制や採用、資金調達、取締役会のマネジメントなどをはじめとしたトピックについて、業界リーダーたちの知見やアドバイスを知ることができます。

おすすめポイント:スタートアップを素早く効果的にスケールさせたいと考えている起業家にとって必読の1冊です。ギル氏の経験に加え、成功している様々な起業家の知見が紹介されている本書では、スタートアップに共通する課題への取り組み方や、組織にとってベストな意思決定にたどり着く方法などに関する豊富な知識を得ることできます。

6)『確率思考』アニー・デューク著

要約:元プロポーカープレイヤーかつ意思決定のコンサルタントとして活躍するアニー・デューク氏による、非常に考えさせられる1冊です。不確実性を受け入れ、リスクを評価し、結果から学ぶというプロセスを通してより良い意思決定にたどり着く技術を本書は紹介します。アニー・デューク氏の著書は以前も紹介したことがありますが、彼女の本はどれも読み応えがあり、おすすめできるものばかりです。

おすすめポイント:スタートアップをスケールさせるために、起業家は数え切れないほど多くの重要な決断をしなければなりません。本書では、不確実でリスクの高い状況であっても、より多くの情報に基づいた選択をするための思考ツールやフレームワークが紹介されています。組織にとって最終的に最も良い結果につながる意思決定の実現に貢献する1冊です。

7)『7 POWERS 最強企業を生む7つの戦略』ハミルトン・ヘルマー著

要約:ビジネス戦略の理解や形成に役立つ、シンプルかつ的確なフレームワークが本書では紹介されています。実際の体験談や実用的なアイデアを交えながら、持続的な競争優位性を確保するための「7つの力」について解説します。

おすすめポイント:強力な戦略基盤の確立を目指している起業家にとって必読の1冊です。「7つの力」を理解し、会社のビジネスモデルに応用できれば、長期的な成功や強固な市場ポジションの実現につながるでしょう。
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文=James Riney

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