宇宙

2023.04.17 13:00

光害問題を問う国際ダークスカイ週間に肉眼で見るべき7つの星景

4. みなみじゅうじ座、南十字星

南半球からのみ見える星座、みなみじゅうじ座の一部をなすアステリズムである南十字星(サザンクロス)は、方法さえ知っていれば簡単に見つかる。ケンタウルス座アルファ星からケンタウルス座ベータ星を繋ぎ、その3倍の距離にある恒星ガクルックス (みなみじゅうじ座ガンマ星)が南十字星の先端だ。3月から6月の間に最もよく見える。その中には宝石箱と呼ばれるすばらしい星団(NGC 4755)があるが、十分に堪能するためには小型望遠鏡が必要だ。

5. しし座

現在、両方の半球で日没直後に昇ってくるのが大きな星座であるしし座だ。ライオンの前足を表す明るい星レグルスと、尾の先のデネボラがわかれば、すぐに見つかるだろう。デネボラは36光年、レグルスは76光年の距離にある太陽の隣人たちだ。

6. オリオン座と三つ星

絶頂期は過ぎたが、今も両半球で日没後に見えるオリオン座は、非常に明るい星々の宝庫だ。「オリオンの三つ星」(オリオンのベルト)は、3つの青色超巨星アルニタク、アルニラムおよびミンタカからなり、狩人を構成する頂点には、上にはベテルギウス(α星)とベラトリックス(γ星)、下にはリゲル(β星)がある。

7. 葉巻銀河とボーデの銀河

北半球で小型望遠鏡を持っている人たちにボーナスがある。北斗七星の明るい星、ドゥベー(おおぐま座アルファ星)の北西に、小さな拡散した光の斑点のように見えるボーデの銀河(M81)と葉巻銀河(M82)は、小型望遠鏡の同じ視野内に見ることができる。ボーデの銀河は大きな渦巻銀河で、葉巻銀河はスターバースト銀河だ。どちらも地球から約1200万光年の距離にある。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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