宇宙

2023.04.14 14:00

2023年4月、こと座流星群を見る方法

流星爆発や流星嵐の可能性は?

時として、地球は特別密度の高いデブリのポケットを通過することがあり、それによって起きる流星の激しい爆発が、1時間あたり2~3倍になることがある。そして非常に稀なケースとして、1カ所で見られる流星の数が1時間当たり数百個、さらには数千個に及ぶことがあり、流星嵐と呼ばれている。

こと座流星群は、1803年以来およそ60年ごとに爆発を起こしてきたようだ。直近は1982年で、これは2040年代前半にはこと座流星群祭りが起きそうであることを意味しているが、流星活動の予測は困難であることで知られている。裏を返せば、突発的な爆発はどの年にも起きる可能性があるということだ。

「小規模な爆発があったという未確認の報告があり、そのことからサッチャー彗星のデブリが12年か20年周期の短い軌道に補足されているかもしれないと私たちは考えています」と米国流星学会のロバート・ランスフォードは書いている。「このため、こと座流星群を見る人には、何か珍しいことが起きる可能性が常にあると言っておきます」

流れ星はどうやって見つける?

まずは、光害のない(できれば雲のない)暗い空の広い視界を確保すること。

毛布やハンモックなどを持っていき、屋外で仰向けに寝ても、少なくとも1時間は心地よく暖かくしていられるよう準備すること。長い待ち時間の後、短時間に複数の流星が飛び、また静穏が続くのに耐えるためには、長時間の集中が必要だ。

理想的には、ヘルクレス座に向かって位置取りをすること。見つけやすい星座ではないが、Stellarium(ステラリウム)などのアプリが役に立つ。そうすることで、流星が飛び出す放射点に直面することができる。



しかしこれはさして重要な問題ではなく、もっと大切なのは、リラックスして空の広い範囲を眺めることだ。突発的な流星は常にあり、それはこと座流星群の一部ですらなく、どこからともなく現れることがある。

ある流星が本当にこと座流星群のものかどうかは、放射点に遡ることで調べることができる。こと座かヘルクレス座の近くから来ていたら、おそらくそうだろう。

位置取りをしたら、15分以上暗闇に目を慣らした後、ひたすらじっとして空を見る。やることはそれだけだ。そうそう、軽食とおやつも忘れずに。

ピークの夜を逃しても、心配はいらない。4月後半のどの夜にでも、空を1時間ほど眺めていれば、いくつか流星を見ることは可能だ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事