具象化されたダ・ヴィンチの空への想い ヘリコプターはいま、VIPの人生に何をもたらすか

絵画や彫刻をはじめとする芸術の分野だけでなく、あらゆる科学にも通じていたとされる万能の天才が、ルネサンス期のイタリアを生きたレオナルド・ダ・ヴィンチだ。現代のイタリアには、VIPの人生をより豊潤なものにするレオナルドという会社が存在する。


あなたの人生を豊かにしてくれる旅。それは、4月15日が何の日であるかを知ることから始まる。

レオナルド・ダ・ヴィンチとヘリコプターの浅からぬつながりとは

4月15日は「ヘリコプターの日」だ。航空事業に関する調査・研究などを行う全日本航空事業連合会がヘリコプターの利用を促すべく1986年に制定した。この日が「ヘリコプターの日」になった由来は、レオナルド・ダ・ヴィンチにあるという。

『最後の晩餐』や『モナ・リザ』に代表される歴史的絵画を遺したダ・ヴィンチは、建築や医学などさまざまな分野に通じた万能の天才であった。彼の飽くなき探究心と尽きせぬ好奇心は、大空にも向けられていた。『鳥の飛翔に関する手稿』( Codice sul volo degli uccelli )などで飛ぶことについても熱心に研究していたダ・ヴィンチは、中世という時代背景のなかでヘリコプターの原理を考案している。その彼の誕生日が1452年4月15日だった。ヘリコプターの父とも言えるダ・ヴィンチの生まれた日は、いまを生きる私たちが大空に想いを馳せる日となった。
回転するプロペラによって上昇するというアイデアが記されたレオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチ。この図案がヘリコプターの原型とされている。

回転するプロペラによって上昇するというアイデアが記されたレオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチを元に制作した3Dモデル。「万能の天才」によって遺されたスケッチがヘリコプターの原型とされている。


ダ・ヴィンチは試作機を製作するなど実際の開発には着手していない。材料に木材や布などしか利用できなかった当時は、現代のように軽くて丈夫な回転翼を生み出すことさえ不可能だった。実際にヘリコプターがパイロットを乗せて地上を離れることができたのは、20世紀になってからである。まだ、時代が彼の頭脳に追いついていなかったのだ。
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Text by Kiyoto Kuniryo | Edit by Yasumasa Akashi

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