J.P. Morgan Insights(JPモルガン・インサイツ)が最近、『Is Generative AI a Game Changer?(生成型AIはゲームチェンジャーか?)』と題した記事を掲載し「生成型AI(既存のデータに基づいて新しいコンテンツを生成できる人工知能アルゴリズムのカテゴリー)は、テックから銀行、メディアまで、さまざまな業界にとって次のフロンティアとして歓迎されている」と説明している。さらに、JPモルガンのアジア太平洋地域テクノロジー・メディア・通信リサーチ共同責任者のゴクル・ハリハランは「根本的に、生成型AIはテキスト、コード、オーディオ、画像、動画およびそれらの組み合わせに渡るコンテンツ作成に必要な資金と時間を削減し、破壊的イノベーションへの道を開く」と語っている。
疑うまでもなく、テクノロジー企業はこのイノベーションの最前線に立ちたいと願っている。
グーグルは生成型AIに関して、待望の次の一歩を踏み出すことを発表した。グーグルの公式ブログ『The Keyword』で、プロダクト担当副社長のシシー・シャオとリサーチ担当副社長のエリ・コリンズが、ユーザーがグーグルの生成型AIプラットフォームと直接対話し、それに応じてフィードバックを共有できる実験システム「Bard(バード)」へのオープンアクセスを発表したのだ。
著者らはこう説明している「今日、私たちは、生成型AIとコラボレーションできる初期の実験システムBardへのアクセスを開始します【略】みなさんはBardを使って、生産性を高め、アイデアを加速させ、好奇心の赴くままに使うことができます。Bardに、今年もっと本を読むという目標を達成するためのヒントを教えてもらったり、量子物理学をわかりやすく説明してもらったり、ブログ記事の概要を説明して創造性を掻き立てたりすることができます。これまでBardをテストすることで多くのことを学びましたが、改良のための次の重要なステップは、より多くの人からのフィードバックを受け取ることです」