JCL丸の内クリテ、夜のレースが大盛況。世界と社会へ「自転車の価値」を発信

グランツール挑戦へはイタリアから

丸の内クリテを終えホッとしたのも束の間、3月に入り、イタリアを訪問しました。

世界へ挑戦するために、現地有識者との対話、JCL TEAM UKYOの欧州拠点候補の視察などを行いました。

日本国籍のチームとして史上初のツール・ド・フランス出場を果たし、表彰台に登ること」という至上目標のためのファーストステップとして、2024年中にイタリアにベースキャンプを張って、そこから欧州遠征をしていき、2025年にはUCIプロチームとしての活動を行うと方針を決めました。

そして、グランツール*出場も2025年に果たしたい。*欧州で開催される自転車プロロードレースのうちジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3つのステージレースの総称

今年UCIプロチームに申請する段取りで資金準備していたのですが、現状の競技レベルとしてもちょっと背伸びしすぎかもしれない。そう冷静に経営会議で議論し、目標を再設定しました。
JCL TEAM UKYO

日本人選手が欧州に挑戦にするには、すべてのケースではありませんが、機材はレンタルされたとしても、給料はほとんど出ず、精神的なサポートもさほど受けられないまま、武者修行のように実力で生き残ることが必要でした。

いつ潰れてしまってもおかしくない環境...。それをやり切ったタフな選手もいましたが、組織的な活動でなければ、やはり成果も出にくい。ずっとそう言われてきました。JCL TEAM UKYOでは、日本人選手が精神的・身体的に安定して、世界に挑戦できる環境を作っていきたいと強く思っています。

また、中長期的な取り組みとして、競輪場を活用して、長時間ハイパワー巡行が求められる欧州レースに適応できる選手を育成する、アカデミーの立ち上げも進めています。
1月下旬~2月中旬の中東遠征でUCIポイントを獲得し、確かな手応えを掴んだJCL TEAM UKYOの選手たち

1月下旬~2月中旬の中東遠征でUCIポイントを獲得し、確かな手応えを掴んだJCL TEAM UKYOの選手たち

世界でも競技の在り方を模索

UCI(国際自転車競技連合)とは、日本からも毎日と言っていいほどディスカッションや情報交換をしています。

世界でも、自転車競技の在り方を模索しています。ツール・ド・フランスに出ているトップ選手で年俸億超えは何人もいますが、あれだけのレースでも賞金額はそこまで高くありません。
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写真=ジャパンサイクルリーグ 編集=宇藤智子

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