サマンサ、蝶結び、2019年
「働く女性」という、いかにもふさわしいタイトルがついたこのシリーズの主役は、すばらしいパフォーマーであるサマンサです。親友のボリス・コーバンがスタイリングを担当したこのシリーズでは、最初は手の込んだ装いだったサマンサが、次々に服を脱いでいき、やがてシースルーのボディスーツと、黒のストリッパーヒールだけの姿になります——それはある意味、彼女の「ユニフォーム」なのです。個人的にこの写真で気に入っているのは、美しいカシミヤのセーターが強調され、対比が際立っているところです。また、サマンサの背後の鏡では、肌がちらりと見えていて、それも気に入っています。これから訪れるものを予感させるような雰囲気がありますから。
サーシャ・スワン、MFC、2019年
ジョセフ・パーカーがスタイリングを担当したこのシリーズでは、シースルーやレースのアイテムをふんだんに使っています。そうした衣装は、「見えないものを見る」というコンセプトを、さらに際立たせるものです。この写真では、スワンが自身のワードローブから選んだ「MFCのツーピースセット」を身につけています。MFCは、スワンがキャリアをスタートさせたウェブサイトで、彼女の人気を沸騰させたプラットフォームでもあります。
フェイクID、2019年
この写真は、友人のマンディと一晩を過ごしていたときに撮りました。当時はまだ友人になったばかりの頃で、ふたりで一緒にあてもなく時間を過ごしながら、彼女がお気に入りの服を試着する間に、私がその姿を写真に撮ったりしていました。セックスワーカーとしての過去の経験について話していたときに、マンディが米国にいたころの、すごくおもしろい話を聞かせてくれました。こうした偽の身分証が存在する理由をめぐる話です。
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(forbes.com 原文)