日本人の睡眠時間は、世界的に見ても短いと言われていますが、ブレインスリープが日本人の睡眠実態を把握すべく、全国47都道府県の1万人を対象として「睡眠偏差値」調査を行っています。
それによりますと、睡眠偏差値(睡眠習慣や睡眠負債など睡眠状態を直接判定する項目に加えて生産性やストレスの程度、 睡眠時無呼吸症候群のリスクなどを総合的にスコアリングした値)がもっとも低いのは20代男性で48.7、歳を重ねていくと徐々に高くなり、60代以上だと男性51.6に対して、女性は55.5となりました。
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これは、睡眠時間が長い=偏差値が高いというわけではなく、睡眠時間は60代以上がいちばん短く、若年化するにつれて長くなる傾向にあるとのこと。また、睡眠の質や生産性、ストレスに関しては、20代が一番低く、歳を重ねるごとに高くなる傾向にあったとのことです。
日本人の平均睡眠時間は6時間43分で、これはコロナ禍になる前の2020年に比べると長くなっていますが、昨年に比べると若干短くなっています。世界のOECD加盟国の平均睡眠時間が8時間25分とのことで、圧倒的に日本人は睡眠時間が短いのが現状です。
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睡眠の質と生産性の関係については、それぞれ自己評価として回答しており、その結果から生産性が高いと感じている人ほど睡眠の質も高い傾向になることがわかりました。睡眠時間も重要ですが、たとえ睡眠時間が短くても睡眠の質が高ければ影響が少なく、生産性にもつながると考えられます。
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また、睡眠の質は免疫力にもつながっており、新型コロナウイルス感染症にかかった回数と睡眠時間と睡眠の質の相関関係を調べたところ、睡眠時間は回数によって傾向は見られないものの、睡眠の質はかかった回数が多いほど低くなる傾向になりました。
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最近、しっかり寝ているにもかかわらず、昼間眠くなるのであれば、睡眠の質が悪いのかもしれません。睡眠の質を高めることで、生産性も免疫も向上するとのことなので、もし悪いと感じているのであれば、改善する努力をしたほうがよさそうです。
出典:ブレインスリープ「2023年版日本の『睡眠偏差値』調査結果報告」より