宇宙

2023.03.13 14:00

地球外知的生命探査の期待が高まる次世代電波望遠鏡プロジェクト

本格的工事は2027年開始予定で、完全な科学的運用は2037年の開始を目標としている。

次世代大型電波干渉計のアンテナ群は、常時インターネット全体の20%に相当する量のデータを、中央信号処理装置に送信するとマーフィはいう。そこからデータが要約され、彼のいう科学目的の高レベルなデータ製品へと作り変えられる。

次世代大型電波干渉計にとって最も重要な科学的推進要因

地球型惑星の形成:太陽系に似た惑星系の形成を地球規模で解明すること。地球と太陽の距離と比べて規模の小さい、近くに何百とある太陽系類似惑星系での地球に似た惑星の形成を研究することができること。

宇宙化学:予測されてはいるがまだ観測されておらず、アミノ酸をはじめとする生体分子へと向かう化学的な進化を理解するための基礎をなす複雑な前生物的分子を見つけられること。

超大質量ブラックホールの合体:合体する前の超大質量ブラックホールのような重力波源の物理特性を同定し特徴を明らかにする能力を持つこと。既存あるいは計画中の施設で、これを遂行する能力を持つものはない。

現在最先端の地上ベースの重力波検知装置は、そのような超大質量ブラックホール2つが実際に接触しそうになると警告を受ける。このため、次世代大型電波干渉計はそれらの重力源を見つけて、合体するところを観察できる。

初代超大型電波干渉計建設以降における技術の進歩

電子機器とシステムのデジタル化は、効率と感度が改善された大きな部分だ。しかし、次世代大型電波干渉計では、高精度のアンテナをより安価にして、もっとたくさん購入できるようにしているという。

1980年代以降、データ処理は大きな変化をもたらしてきた。

現在、自分たちは生データを渡しているだけではないとマーフィはいう。彼らは受け取った人が科学研究に使えるできるのデータを提供している。望遠鏡を使ったり、望遠鏡のデータを分析するために、電波の専門家である必要はない。
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翻訳=高橋信夫

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