ロシアの「ゴールデンビザ」プログラム
インドの経済紙『エコノミック・タイムズ』は、ロシアの新しい「ゴールデンビザ」プログラムについて次のようにまとめている。「投資額は最も少ないのがロシア国内の社会事業への投資で21万5000ドル(約2800万円)、最も多くてモスクワ市内の不動産への投資で71万5000ドル(約9400万円)だ。しかし例えば極東地域の不動産投資はわずか28万5000ドル(約3700万円)、モスクワ地域は36万ドル(約4700万円)。つまり、インドの投資家の中流から上流階級向けだ」
魅力的な側面も
このビザプログラムには、魅力的な側面もあるようだ。居住権を得るための投資方法として、投資家は能動的な方法(株式)と受動的な方法(不動産)の両方が提供される。投資することで1年間の一時居住ビザを取得するようだ。そして1年経過した時点で永住権を取得することができる。このゴールデンビザの制度では、居住権を維持するためにロシアに居住する必要はない。しかし永住権を維持するためには、投資の種類に応じて1〜2年間ロシアに投資を続けることが必要だ。その後、その条件は免除される。さらに、5年間居住すればロシアの市民権の取得資格を得ることができる。興味深いのは、投資家本人だけでなく配偶者や子ども、両親、祖父母、孫といった家族にも居住権が与えられるという点だ。これは類似する他のプログラムよりずっと有利な点だ。また、利益の本国送還に関する制限もない。
以上がこのプログラムの比較的魅力的な点だ。では、このプログラムの問題点を考えてみよう。それらは深刻だ。