装着して「考える」だけの入力デバイス、英Mind Portalが開発中

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Mind Portalのデモを体験する筆者。脳の思考による操作は意外なほどスムーズにできた

サンフランシスコと東京を拠点として、世界のスタートアップによる活動を支援するベンチャーキャピタルのScrumVentures(スクラムベンチャーズ)が創立から10年を迎えた。記念すべき節目の年に開催された定期イベント「SCRUM CONNECT」も久しぶりに対面形式で実施され、将来有望なスタートアップが集まった。

頭皮に密着させるだけ。着脱自在な「脳波トラッキングデバイス」

英国のスタートアップ「Mind Portal(マインドポータル)」は「思考するだけでPCなど電子機器を操作できるブレインマシンインターフェース」を世界で初めて展示会に出展した。人間の脳が発する電気・光信号をピックアップして、パソコンやスマホを操作するウェアラブルデバイスの開発を2025年の発売に向けて準備を進める。SCRUM CONNECTに出展したマインドポータルCEOのエクラム・アラム氏、CTOのジャック・バーベル氏を取材した。


Mind PortalのCEO エクラム・アラム氏(右側)とCTOのジャック・バーベル氏(左側)

アラム氏、バーベル氏は脳神経科学の領域では欧州の中で最も進んでいると言われる学府ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)を卒業後、2019年に共同でマインドポータルを創設。得意とする脳神経科学の知見を活かして、独自のウェアラブルデバイスの研究・開発を進めている。現在約6億6000万円の資金調達を達成した。

イーロン・マスク氏が設立した米Neuralink(ニューラリンク)も、障がい者・患者の支援を目的とした脳波を読みとるマシンインターフェースの開発を進めている。同社のデバイスは外科的手術により、専用のマイクロチップを身体に埋め込む使い方を前提としている。

対してマインドポータルの場合、頭部の皮膚にセンサーを密着させて電気・光信号(E-WAVE)を読み取る「非侵襲(体を傷つけない)型」デバイスを目指す。着脱自在のデバイスを誰でも手軽に、かつ安全に使える点が大きな特長だ。
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編集=安井克至

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