働き方

2023.02.14

会社員の約半数に「フリーランス」願望

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働き方改革やコロナ禍によって、自分の働き方を見つめ直し、自分にあったワーク・ライフ・バランスを求めて転職を考えるという人も多いのではないでしょうか。一層のこと、会社をやめて起業する人もいれば、より自由で好きな仕事を請け負うべく、フリーランスになるという人もいるでしょう。

フリーランスというと聞こえはいいですが、要は個人事業主。会社に縛られない反面、会社の下で働くよりも立場は弱いことも多く、誰もがバラ色の人生になるとは限りません。そんなフリーランスに対してどういうイメージを持っているのか、フリーランスに特化した金融支援サービスのFREENANCE byGMOが、会社員とフリーランスを対象に「フリーランスという働き方に関するアンケート」を実施。興味深い結果となりました。

まず、会社員に対してフリーランスという働き方への願望を聞いたところ、「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」「フリーランスになれるならなりたいと思っている」と回答した人が48.6%と約半数に上りました。また、フリーランスという働き方に夢があるかという問いには、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人が53.3%に達し、フリーランスという働き方に憧れている人が多いことがわかりました。


フリーランスになったら何を重視するのかという問いには、「今より稼ぎたい」「働く場所と時間を自由に選びたい」と回答した人が半数近くおり、目標の年収は今の年収の1.5倍と答えた人がいちばん多くいました。年齢層で見ると、いちばん稼ぎたいと思っているのは40代で、より自由を求めているのが50代以上でした。フリーランス=高収入であり、より自由に働けるというイメージが強いようです。

一方、フリーランスの人に同様の質問をしたところ、フリーランスという働き方は夢があると回答した人は、「とてもそう思う」「ややそう思う」合わせて75.2%にも上りました。このあたりは会社員が抱くイメージと相違がありません。

また、フリーランスになるにあたって重視したことを聞いたところ、「働く場所と時間を自由に選びたい」が72.1%と断トツで、続いて「ルールに縛られず自分のスタイルで仕事がしたい」が56.6%、「好きなことを仕事にしたい」が49.6%となっており、稼ぐというよりも会社に縛られず、自分の好きなことを仕事にしたいという意志の強さが伝わります。

フリーランスになれば、今より収入が上がるという思いが会社員には多いようですが、それは本人の努力次第。好きな仕事を誰にも縛られず、自由に働くスタイルを重視するほうが強く、その上で収入が伴えば御の字と考えているのが、フリーランスの実態でしょう。会社員からフリーランスへ転向する際は、夢見がちになりすぎないよう決断したほうがよさそうです。

出典:FREENANCE byGMO「フリーランスという働き方に関するアンケート」より

文=飯島範久

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