これと同時に、中国や台湾への依存度を引き下げる方向へ政府も企業も積極的に動いているため、製造業や自動化、日用品、半導体などの業界が何かしらの影響を受ける可能性が高いでしょう。これらの要因が組み合わさる複雑な状況というのが、先日の記事で紹介した「ジャパニーズ・ダイナミズム」への投資にCoral Capitalが注力している理由の1つでもあります。
変化の激しいこの令和の時代こそが、トヨタやソニーに匹敵する偉大な企業が生まれる土壌になるはずだと私たちは考えているのです。
2023年に向けた展望をまとめると、「非常に不透明な状況ではあるが、このような環境だからこそのユニークで優れた機会も期待できる」というところでしょうか。ポジティブかつ慎重に、それらのユニークな機会を発掘し、長期的な視点でシーズを育てていくことに注力するのが今後の鍵となるでしょう。
最後になりましたが、2023年もCoral Capitalをよろしくお願いします。今年も日本を支える次世代の企業づくりに励みましょう!
P.S. 参考までに、2022年にCoral Capitalで最も読まれた記事を以下にまとめました。もしよければ是非読んでみてください。個人的に好きだった記事もおまけでリストアップしました。
2022年に最も読まれた記事
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