頼れるスバル・フォレスターはアーミーナイフのように機能性満点

スバル・フォレスター 1.8Lターボ仕様。この冬最も信頼のおける1台だ。

ズバリ言いおう。スバル・フォレスターは外観を誉められるために生まれてはいない。同車はあらゆる走りの状況で働くための、しぶといクロスオーバーとして生まれている。フォレスターはまるで道路を走るスイス製のアーミーナイフのようだ。つまり、フォレスターがあるとオールマイティーな特徴のため、どんな場面でもどんな悪路でも、しっかりと安全に走行できる。

そんな、ルックスを気にしないフォレスターは、日・米・豪などで超人気者であり、かなり売れている。現在は、生産状況が厳しいことと半導体の供給の問題のため、販売台数は苦戦しているけど、ここ数年フォレスターはアメリカでの平均販売台数が17万台売れているヒット商品だし、オーストラリアでも、アウトバックの次に売れている車種だ。

横から見たフォレスター

後ろから見たフォレスター

今回、試乗したフォレスター・スポーツ仕様は別に新型車ではない。実は最近、マイナーチェンジを施したばかりの車種だ。じゃ、何で評価しているかというと、道路が滑りやすいこの雪の季節には打ってつけの車両だからだ。

やはり、フォレスターの力強い4気筒ターボのボクサーエンジン、世界一流のAWDシステム、そして、これまた世界一流の衝撃吸収ボディの持ち主だからこそ、雪国で生活をする人にとって、最高のトランスポーターではないか。

正直なところ、今回乗ったマイナーチェンジ仕様は、2020年に登場したフォレスター・スポーツだ。外観のデザインは、2018年に出た5代目フォレスターよりも、スタイリッシュにはなっている。

何度も言うけど、マイナーチェンジのデザインは「美しい」とまでは言い切れないにせよ、2018年のモデルよりLEDのヘッドライトとグリル、18インチのホイール、そして全体的にボクシーなフォルムのデザインはシャープで存在感があると言える。

前から見たフォレスター

また、今回の車両は「オータム・グリーン」というくすんだ緑色だからそれほど目立たないけど、ホイールアーチの周りに、黒のクラディングがついている。
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文=ピーター ライオン

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