ライフスタイル

2022.12.31 12:30

台湾発・漢方ブランドに聞く 冬のおすすめ養生法5選

督 あかり

(Shutterstock)

11月ごろまで暖かい日が続いていたが、本格的な冬が訪れ、急に冷え込むことも多くなり、なんだか体調が優れない。そんな人も多いのではないだろうか。

日本では漢方と言うと、薬のイメージが強くあるが、台湾では街中に漢方ドリンクスタンドがあり、風邪のひき始めや生理前に薬膳スープや漢方入りジュースを飲んだりする習慣が根付く。台湾発・漢方ライフスタイルブランド「DAYLILY」の共同創業者の小林百絵(以下、Moe)と、台湾で両親が漢方薬局を営む王怡婷(以下、Eri)に、冬のおすすめ養生法を聞いた。

記事:台湾発・漢方ブランドDAYLILY が顧客を「Sister」と呼ぶ理由

Eriは台湾での漢方を「お守りみたいなもの」と語る。「喉がガラガラだったり、ちょっと冷えてるなと思ったら、病気になる前に漢方を果実ジュースやスープに混ぜたりして、体調を調整するんです」。北海道出身のMoeは「西洋医学の基本は対症療法ですが、台湾での生活を見ていると未病の状態で漢方を取り入れるのが上手。コロナの影響で、日本でも免疫を高めたり、病気にかからないようにどう備えるかということに関心が高まっているように感じます」と話す。

漢方はなにも薬のことだけを示すのではない。自然哲学に基づく古代中国医学をルーツとして日本にも伝わり、医学・薬学だけでなく、養生学なども幅広く含む。養生とは健康に向けて生命力を養い高めていくことで、快適に毎日を過ごしていくための生活の知恵でもある。

1. 1日の始まりは白湯で


Moeおすすめは「白湯」。冬に限らず、朝起きてから白湯を飲むことで体が温まりやすく、冷え性が改善されたという。体が冷えると、血流が滞り、肩こりや腰痛につながることも。寒い冬から取り入れたい習慣だ。

沸騰させたお湯を少し冷ましてから飲むといい。Eriによると、「白湯を保温の水筒に入れて持ち歩き、一日中飲む」のが台湾スタイルだという。

2. 生姜を取り入れる



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新陳代謝を高めて体を温める効果がある生姜。漢方では、風邪の初期症状を改善すると言われている。

台湾では、食べ物だけでなく飲料などでも生姜を取り入れることが多い。DAYLILYでも、黒糖と生姜をベースに8種類の和漢植物を含む台湾の伝統的なシロップ​​をもとにした「Uplift Ginger Syrup」が人気だという。「シロップを入れてお湯を注ぐだけで簡単に温活ができるのでおすすめ。寒い冬は、普段から生姜を取り入れてみてください」(Moe)
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文=督あかり

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