心身をリラックスさせ睡眠を改善する方法

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米国睡眠医学会(AASM)が行ったアンケート調査によると、米国人の3割近くは、寝付きが悪かったり、熟睡できなかったりする問題を抱え、日常生活に支障が出ている。また64%は、熟睡するために睡眠補助具を使用している。
 
不眠の一般的な理由としては、ストレスや過度な刺激、慢性的な体の不調、薬の服用、不規則な睡眠スケジュールや劣悪な睡眠環境がある。慢性的な不眠症は適切に対処しなければ、肥満や心臓血管系の病気、認識機能障害、気分障害など、さまざまな長期的健康問題を引き起こす恐れがある。
 
英国の介護施設運営企業フォレスト・ヘルスケア(Forest Healthcare)のクリス・サルターによると、快眠のために重要なのは、心と体をリラックスさせることだという。その簡単なコツを7つ紹介しよう。
 

1. 就寝時のルーティンを作る


朝の日課が重要なのと同様、夜にリラックスするためのルーティンも大切だ。「体はルーティンを求めていて、次に何が起きるのかを知りたがっている。睡眠前の習慣を作ることで、特定の活動と睡眠の間に明確なつながりをつくれる」とサルターは説明する。
 
例えば、就寝前に読書や瞑想(めいそう)、ストレッチといったストレス解消法を実行することにより、体はこうした行為を睡眠時間と結びつけることができる。サルターは「目的は、体と心をリラックスさせ、睡眠に備えること」とし、毎日の就寝前30分を何らかの習慣にあてるよう勧めている。
 

2. 「心のエクササイズ」をする


ストレスや心配事があると、それに気を取られて眠りにつくのが難しくなる。「心のエクササイズ」をすることで、脳を悩み事や心配事から引き離すことができる。サルターは、特定の文字で始まる動物の名前をすべて挙げることなどのシンプルなエクササイズを勧めている。
 

3. 漸進的筋弛緩法を実践する


不安を減らしたり、せわしない思考を落ち着かせたりするのに効果的な方法として、漸進的筋弛緩(しかん)法(OMR)がある。サルターによると、これは特定の筋肉を一度に一つずつゆっくりと緊張させた後にリラックスさせ、深呼吸をするリラクセーション法だ。これにより、体の弛緩反応を統率する副交感神経系(PNS)が働く。
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編集=遠藤宗生

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