消費者側が返品するつもりで いくつも商品を注文する一方で、小売店側は在庫の確保に苦慮していると、ハルカは話す。「私が担当する小売業者のなかには、返品分を埋め合わせるために20%も多めに仕入れているところがある」。返送料を払わずに済ませたい場合は、商品を実店舗に持参して返品するのがいちばんだろう。
苦しい経済状況のなかで、返品が増え続けている
全米小売業協会(NRF)と、ネット通販事業を支援するアプリス・リテールの調べによると、2021年には、年間総売上の16.6%が返品された。オンラインショッピングに限れば、返品の割合はほぼ21%だ。
生活が苦しくなっていることが、返品増加に拍車をかけている。調査回答者のほぼ4人に1人は、「家計に打撃を与えるインフレなどの経済情勢が原因で、オンラインで購入した商品を返品する割合が増えた」と述べているのだ。この数字は、45歳未満になると3倍近くまで跳ね上がる。
(forbes.com 原文)