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2022.10.28

レペゼン名古屋・SEAMOが地元で一肌脱いだ、深い理由 紡ぐ「産地カルチャー」 

愛知・岐阜で開かれる「ひつじサミット尾州」のアンバサダーを務める、ラッパーSEAMO


SEAMO
「これからの目標」を語るSEAMO

──SEAMOさんは東海地区の夏フェス「TOKAI SUMMIT」を開催したり、音楽で地元を盛り上げてきました。これからやってみたいことは。

SEAMO:僕も後継といってはなんですが、地元から次世代のスターを出し切れていないと思っています。HIPHOPには世に出たら、後に続く人を紹介する「フックアップ」という文化があります。ハードコアヒップホップと呼ばれる分野には、名古屋でも呂布カルマやイエローバックスなどが注目されていますが、若いラッパーたちがもっとでかい顔して地元を盛り上げてほしいですね。

名古屋は音楽活動がギリギリやれる規模の都市。地元を背負って、お茶の間のスターになれる人を輩出したいです。東京や大阪に負けじと、音楽にとどまらず、エンタメカルチャーを発信することができれば名古屋も無双になれると思います(笑)

ひつじサミット尾州の後夜祭ライブでは『紡ぐ』を中心に僕のことを知ってくれている人たちに盛り上がってもらえるように贅沢なお祭りセットを準備してます。僕らの街の産業が世界に誇れることを再認識できるよう、これからも盛り上げていきます。

(ひつじサミット尾州の開催情報はこちら


SEAMO: 1995年より地元名古屋、東海地区を中心にシーモネーターとしてインディーズ活動を初め、同地区におけるHIP HOPの新しいスタイル、ムーブメントを確立。2006年「マタアイマショウ」、「ルパン・ザ・ファイヤー」のヒットを得て 2ndアルバム『Live Goes On』はチャート初登場1位を記録。年末には「紅白歌合戦」の出演を果たす。自身が発起人となる東海地区の夏フェス「TOKAI SUMMIT」は2016年までに10回開催し、東海地区を代表する大型フェスの一つとして、地位を確立し、大成功のまま幕を閉じる。

伴染工:1961年創業。従業員は10人規模の町工場。手間がかかるがムラなく染め上げる「かせ染」という染色技術が特徴。自社で染めた糸を使ったオリジナルブランド「WITHANK(ウィズハンク)」からメリノウールx美濃和紙の高級ソックスを展開。

文=督あかり

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