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2022.10.31 12:00

ブロックチェーン業界11年目、成長のための3つのマインド丨ミスビットコイン藤本真衣


常にオープンマインドでいることも大事


──目標達成に向かう中で、大事にしているマインドは何ですか。

3つあります。ひとつ目は、常にオープンマインドでいる事。困ったときに一番に相談してもらえるような人になることで、周りとの信頼関係が築けます。また、結果的に自分にも知識や情報が入ってきます。

2つ目は、何か物事を進める時に、関わる人のWin-Winを考えて行動すること。自分の利点を考えるだけじゃなく、自分が仲間にしたい人のメリットも考えて動くことにより、その人にメリットを与えることができるので、仲間も増えます。

3つ目は、「納得する自分」に到達するまでチャレンジを諦めない事です。



──次にチャレンジしたいと思っていることは何ですか。

昨年、intmax(イントマックス)というイーサリアムのレイヤー2プロジェクトの共同創業しました。簡単に言うと現在のイーサリアムのセキュリティーはそのままに、ゼロに近いガスコスト(手数料)と、何百倍も早い速度で利用することができるものです。

実は以前まで、イーサリアムのガスコストが高いがために、貧困層の人がブロックチェーンゲームやDeFiなどに触れられない環境がありました。それらで実現できることは、貧困層のような金融サービスにアクセスできないような人でもアクセスできるものにすべきなのに、矛盾がありました。そこで、私たちがガスコストを安くすることで、世界中の誰でもが公平に使える仕組みをつくっていきます。

11年間この業界に関わってきましたが、やり残しているピースがひとつあります。それは創業時に立ち上げたプロジェクトで、自分の実現したい社会に世の中を近づけ、そしてその事業を大きくすることなんです。その最後のピースを完成させるために、今私はチャレンジしています。

──そのモチベーションの源泉は?

ひとつは人生に1回訪れるか訪れないかの社会変革のチャンスに関われているという事実です。ブロックチェーン業界はその要となるプロダクトが必ず出てくる領域です。せっかくこの時代に生まれたのなら、関わり続けて実績を残したいと思っています。

2つ目は、自分が最初に仮想通貨に魅力を感じた部分が、完全に再現されるまでは辞められないということ。つまり、ブロックチェーンで実現できるだろう金融包摂が実現できるまでは、自分のチャレンジも辞めたくない。その世界が見たいんです。

この2つの「欲」がモチベーションの源泉になっています。

──U30世代に向けて、メッセージをいただけますか。


若い方から学ぶことがとても多いので、アドバイスというとおこがましいのですが……。経験からひとつ言えることがあるとすれば、「勝負に勝つ為には、負けん気も大事だけど、長期戦で戦い勝ち続けるためには、広い視野で、関わる相手目線で物事を考え、できるだけ多くの人を巻き込みながら戦うことが大切」ということです。

私がこの11年で、大切にしてきてよかったなと思う考え方であり、今後も心に留めておきたいものです。私も新たなチャレンジをしています。是非一緒に世界に誇れるものを創っていきましょう!

文=三ツ井香菜 取材・編集=田中友梨 撮影=小田光二

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