そんなsugumatu氏にビットコインと出会ったきっかけや当時の印象、社会のビットコインに対する印象などについて伺った。
ビットコインとの出会いは2010年、希少性に気づいてマイニングにハマる
──ご経歴を拝見しました。はじめてビットコインを知ったのは2010年で約2500BTCを購入されたそうですね。当時のことを詳しく教えてください。
2008年3月に勤めていた会社を辞めて独立し、WEB受託会社を始めました。2010年ごろから米国や日本でもグルーポンという共同購入クーポンサイトが流行っていて、そこで私は同様の機能を持ったサイトをシステムとして販売しようと開発を始めました。
しかし、困ったことに日本には注文が一定数集まったらまとめて決済をするという機能を提供できる決済会社がありませんでした。そこでインドの協力会社の開発者に相談していたのですが、その話の中で「ビットコインというものがあるよ」と聞いたのがビットコインとの最初の出会いです。
──それでビットコインを購入されたのですか。
ビットコインを初めて聞いた時は、共同購買には使えないし、なんか怪しいと思ったので最初は受け流していました。でも、その後も彼の話を聞いていくうちにこれは金の発掘をシミュレーションしたもので、ゲームぐらいには使えるようになるかもしれないと思い、最初は1台のPCでテストのつもりでマイニングを始めました。最初は軽い気持ちでした。
やってみるとマイニングには中毒性がありまして、マイニング用PCを増やして競争したくなるんですよね。そして、会社のPC5台でやり、8台に増やしました。マイニングを続けているとさらに気持ちはもっと欲しい、売ってほしいという気持ちになり、彼に譲って貰うことになりました。
──その方もマイニングをされていたのですね。
開発パートナーは2010年初期にマイニングを始め、ペンティアム4のPCを使用して2、3日で100BTCを掘っているということで当時合計で1万5000BTCぐらいを所有してました。
彼は開発会社の立ち上げに協力してくれるならいいよというので、最初の資金提供と共に2500BTCを購入することができました。価格は当時の時価の3倍+約80万円の彼の会社への出資です。その後、彼とはビットコインがASICで掘れなくなるまでマイニングを続けます。
2011年当時のsugumatu氏のビットコインのマイニング画面
更にRippleの初期、2013年11月から始まったWorld Community Grid(WCG)という科学研究の計算に協力するとXRPが貰えるというマイニングに似た仕組みがありましたが、それでも一緒に150台分の仮想サーバーインスタンス(Amazonクラウドサービス)を立ててXRPを掘っていました。(2014年4月頃にWCGでのXRP配布は終了しています)
今は仮想通貨や不動産等の投資パートナーであり、一緒に様々な投資をしています。