ビジネス

2022.10.18

テックの力で健康とフィットネスの指導を民主化するFitBudd

Getty Images


「私たちは、テクノロジーを使って、健康とフィットネスの指導を民主化しようとしています」とミタルはいう。「コーチのビジネスを発展させ、より多くの人が人生を変えるような支援を受けられるようにしたいのです」自分1人で健康やフィットネスの目標を達成しようとする人はほとんど失望してしまうが、パーソナルコーチを雇った人の70%以上が目標を達成していることを示唆する調査結果を、彼女は指摘する。

FitBuddは1年前に立ち上げられたばかりで、まだ日が浅いのですが、これまでのところ、その進歩は心強いものだ。このプラットフォームは、すでに世界20カ国で1000人以上のコーチと契約しており、売上は取引開始当初の10倍に達している。目標は、今後18カ月以内に500万ドル(約7億3500万円)の経常収益を達成することだ。

今回のシードラウンドは、この目標達成に役立つ。FitBuddは、Accel India(アクセル・インディア)、Beenext(ビーネクスト)、Sequoia Capital India(セコイア・キャピタル・インディア)、Waveform Ventures(ウェーブフォーム・ベンチャー)から340万ドル(約約5億円)を調達し、この資金はさらなる製品開発と顧客獲得に充てられる予定だ。

Accelの副社長であるマナシ・シャーは「フィットネスとウェルネスの業界では、組織から脱却して独自のデジタルとハイブリッドのビジネスを構築する『ソロプレナー』のシフトが明確に起こっています」と話す。「FitBuddは、こうしたソロプレナーたちの成功を加速させると同時に、エンドユーザーに大規模なパーソナライゼーションを提供しています」

ミタルは、このプラットフォームの機能をすぐに追加することを望んでいる。彼女は、コーチがグループレッスンを提供できるように、複数人での接続を開始したいと考えている。FitBuddは、コーチがクライアントをより効果的に管理できるような、コンテキストに基づく自動化技術も検討している。例えば、クライアントの活動を監視し、誰かが遅れている場合はコーチに通知して、連絡を取るきっかけを作るなどだ。

「私たちの最も重要な目標は、世界の多くの国で見られる健康状態の悪化に歯止めをかけることです。ヘルス、ウェルネス・コーチは、人々がこうした傾向を逆転させるために大きな効果を発揮することがわかっています。だから、より多くの人が利用できるようにすることが重要なのです」とミタルは加えた。

forbes.com 原文

翻訳=上西 雄太

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