ビジネス

2022.10.11

デジタルノマドが世界を彷徨い模索する「価値の生み出し方」

レポーター/クリエイティブ戦略アドバイザー MAKI NAKATA

日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen & Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」Forbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

9月26日配信は、フリーランスのレポーター/クリエイティブ戦略アドバイザーのMAKI NAKATAがゲスト。コロナ期間中には南ア・ケープタウンを拠点としていた彼女に、アフリカに興味を抱いたきっかけ、世界を転々とする“デジタルノマド”のワークスタイルについて聞いた。



中道:今回はMAKI NAKATAさんをお迎えしてお届けしたいと思います。今日はモントリオールからということで、そちらは「おはようございます」でしょうか。

MAKI:朝の8時ですね。

中道:朝からどうもありがとうございます。MAKIさんは、グローバルなクリエイティブ業界動向を追いかける、フリーランスのレポーターおよびクリエイティブ戦略アドバイザー。見過ごされてきた視点に着目し、世界各地を転々としながら、時事問題や最新動向を配信。ほかにもアフリカや欧州を中心に世界のクリエイティブ起業家の動向を追い、取材や協業を行っています。

コンサル会社や大手ブランド会社を経て、独立して今に至っているものの、アメリカのフレッチャー法律外交大学院国際経営修士も取得しているということで、聞いてみたい話がたくさんあります。現在は世界中を転々とされているんですよね。

MAKI:そうですね。パンデミック期間中は自由な移動ができず、2020年2月に会議で訪れた南アフリカのケープタウンに2年半ほど滞在していました。

中道:どのようなプロセスを経て、現在の生活スタイルを確立していったのでしょうか。

MAKI:いつの間にかに“デジタルノマド”と言われるようになりましたが、別にデジタルノマドになろうとしたわけでもなく、肩書も後からついてきたような感覚です。かつては企業に勤めていて、起業や独立を考えてアメリカの大学院に進んだのですが、そこでファッションをはじめとするアフリカのクリエイティブ業界を知ったことがきっかけでした。

ボストンの大学院を経て、ニューヨークに移り、その後はヨーロッパとアフリカのつながりから、アフリカを訪れるだけでなく、ヨーロッパにおいてもアフリカの視点を追ったりと、世界中を転々とするようになりました。

中道:アメリカの大学院に進学するまでは、日本で生活していたのでしょうか。

MAKI:13歳のときに父親の仕事の都合で1年間だけボストンに滞在し、現地の公立学校に通っていました。大学も就職先も日本でしたが、大学では1年間カリフォルニアに留学し、就職したコンサル会社でもタイのバンコクに3カ月、中国の上海に1年間滞在してプロジェクトに従事したりしていました。

中道:ボストンの大学院には、起業や独立を念頭に進学したのでしょうか。
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文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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