米マーケット調査会社Grand View Research(グランド・ビュー・リサーチ)のレポートによると、女性はホルモン補充療法(HRT)や抗うつ剤に代わる療法を求めており、世界の更年期サプリメント産業は2028年までに227億ドル(約3兆3000億円)に達すると予想されている。
教授で臨床薬理学者、そして健康ブランドLYMAの薬理栄養士を務めるポール・クレイトンによると「この業界は、検証されておらず、処方が不十分、そして過剰宣伝の製品を売る会社ばかりで、そうした製品は効果はあったとしてもほとんど期待できない」という。サプリ専門ブランドであるLYMAが、更年期啓発月間である10月にすべての女性に専門家チームによる無料の「Supplement MOT(サプリメントMOT)」を提供し、閉経前後および更年期に関してアドバイスするサービスを開始したのはこのためだ。
サプリの使用と効果について特別な訓練を受けた医師を含む専門家チームが管理するこのサービスの目的は、女性が更年期サプリの世界を解読し、謎を解くのを助けることだとLYMAは説明する。
創業者のルーシー・ゴフは「当社のコンシェルジュサービスには多くの要望が寄せられており、サプリ業界で何が効果があり、何がそうでないかを知りたい顧客にとって当社は信頼できる存在になっている。当社にかかってくる電話の約70%が更年期と閉経前後の人からのものであることがわかり、そうした時期を乗り切るサポートをするためにこの専用サービスを開始した」と話す。
「スーパーモデルのサプリメント」とも呼ばれるこのサプリ会社は4年前の設立以来、飛躍的な成長を遂げ、現在では世界70カ国以上に製品を出荷している。
ゴフがLYMAを創業したのは、サプリに効能がないと感じたことが大きな理由だった。「創業のアイデアは私自身の健康上の闘い、そして再び健康になりたいという必死の思いから生まれた。敗血症を患い、さまざまなサプリをのんだが効果はなかった。人々は体調を良くしようとしたり、心配事を解決するために、しばしばサプリに目を向けるが、これは閉経前後や更年期の女性にとっても同じことで、規制されていない業界に失望させられることが悲しいことにあまりにも多い」とゴフは語った。