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多くの女性は、実際に経験するまで更年期についてほとんど理解していない。半数近くの人は、閉経期の移行期間に当たる閉経周辺期と、12カ月以上月経がない閉経期の違いを理解していないのだ。

このほど、更年期についてまだ学ぶべきことが多いという点は科学界も同じだということが新たな調査から示唆された。

北米更年期学会(NAMS)の学会誌メノポーズ(Menopause)に先日掲載された調査によると、更年期の症状は以前考えられていたよりも早い段階で始まる可能性がある。

同調査では世界中の35~55歳の女性を対象とし、月経周期や出血量にわずかしか変化がなく毎月月経がある女性と、月経周期がより大きく変化した女性を比較した。調査に回答した約1500人は、閉経期への移行の直前の段階である生殖期後期(LRS)か、閉経期移行期(MT)のどちらかに分類された。

研究者らはそれぞれのグループが経験した症状の種類や頻度、負荷を分析し、生殖期後期と閉経期移行期の女性らが更年期と結び付けられがちな症状をどのように体験したかを比較した。

最も驚くべき発見事項は、生殖期後期と閉経期移行期の女性は違いよりも共通点の方が多かったことだ。

閉経期移行期の始まり(閉経周辺期)は通常、月経周期が長く不規則になるなど月経周期の明確な変化と結びつけられているが、新たな調査では毎月月経があり、周期や長さ、出血量にわずかな変化しかない場合でも、多くの女性が更年期の一般的な症状を経験することが判明した。

自己報告された症状の割合には、生殖期後期と閉経期移行期の女性グループの間にそれほど大きな違いが見られず、どちらのグループでも全回答者の約40%が寝汗や冷や汗、睡眠障害、体の火照り、悲しい気持ちや憂鬱(ゆううつ)になること、打ちのめされたりうまく対応できないと感じたりしがちなことなど、更年期の一般的な症状を報告した。

各グループの半数ほどは疲労を報告し、約3分の1は関節や筋肉の痛み、薄毛、肌のかゆみを報告していた。

気分や認知力に関連する他の症状では、両方のグループにさらに共通性が見られた。何らかの症状を持つ全調査回答者の半数(50%)は不安を感じると報告し、56%はいら立ちを感じると報告した。また54%はなかなか集中できないと報告し、63%は物忘れが多いと報告していた。

閉経期移行期の女性は生殖期後期の女性よりも体の火照りに悩まされていると報告しがちだったが、他の症状は全て、女性が置かれている段階にかかわらず悩まされるレベルは同等だった。

翻訳・編集=出田静

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