ビジネス

2022.10.04 16:30

日本からWeb3ビジネスを! 米シリコンバレーの2社提携の背景とは

btrax Founder & CEOのブランドン・ヒル 氏(右)と、筆者(左) Courtesy of the Author


日本のWeb3ビジネスへの展望


吉川:日本企業の中には、ブロックチェーン技術、またはWeb3のコンセプトをビジネスに取り入れていきたいと考えている企業は少しずつ増えてきているとは思いますが、一方で、一過性のブームに過ぎないのではないかと二の足を踏んでいる企業もあるかと思います。
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長年この業界にいる私からすると、今はまだ今後の大きなWeb3の潮流のほんの入り口にいるに過ぎないと感じています。新たな技術とパラダイムをベースにした、新しいビジネスが世界では模索されています。ここで傍観してしまうと、また大きな潮流に乗り遅れることになってしまいます。

ブランドン:今後は日本もWeb3のビジネス活用を考える段階に入るべきだと思います。Web3は国境を越えるのに最適で、本当の意味で「グローバルサービス」を作るチャンスです。

Web2以前のガラパゴスなサービスか、“黒船”にやられるかの二択だったときの二の舞を演じてほしくない。世界の舞台で協業や、アイデアを戦わせたりできる中で、日本企業にもこのプレイヤーになってほしいですし、自分たちも全力でサポートします。
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吉川:新しいことにトライするとき、実際に手を動かしてわかることも多いはずです。大企業の新規事業推進部やイノベーション部門は新しいビジネスのPOC(プルーフ・オブ・コンセプト)を作るだけで満足してしまい、「イノベーション・シアター」と揶揄されることも多いですが、Web3に関しては、ユーザーや社会にどんなインパクトを与えられるかという視点で実ビジネスに向けた取り組みを期待したいです。


筆者登壇のイベント「Women in Web3 - Web3業界の女性のキャリアを考える」開催!


エンタープライズ・ブロックチェーンや暗号資産ソリューションを提供するRipple(リップル)は、Web3に特化した渋谷のシェアオフィス「CryptoBase」で2022年10月5日(水)17:15より開催される「Women in Web3 - Web3業界の女性のキャリアを考える」にスポンサーとして参加する運びとなりました。

トークセッション第1部では、本記事の筆者で、リップル ストラテジー及びオペレーション担当バイスプレジデントを務める吉川絵美と千葉工業大学 変革センター所長 および デジタルガレージ 共同創業者取締役兼専務執行役員を務める伊藤穣一氏がグローバルな視点からクリプト業界の動向についてお話します。第2部では、Web3業界を牽引する女性リーダー4名をお招きし、それぞれの経験談などを交えて、今後女性の活躍が期待されるクリプト業界におけるキャリア構築の方法について話し合います。各トークセッションの後に、Q&Aセッションも設けております。お申し込みは、Peatixのイベントページよりご登録ください。

文=吉川絵美

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