グーグルは最近、同社の航空券予約サイト「グーグル・フライト」での米国内線の5年間の運賃データを分析した結果を発表した。それによると、米国の国内便の価格は3週間~2カ月前が最も低く、平均価格は出発の44日前に最安となっていた。
ただ、この傾向は季節や長期休暇中かどうかによって異なることも分かった。例えば、春休みのチケットは出発の38日前が最安だったが、11月の感謝祭に合わせたチケットの最安値は52日前、7~8月の夏休みの航空券の最安値はわずか21日前と、ばらつきがあった。
では、航空券を予約すべき時期の「鉄則」は存在するのだろうか? 他の人気予約サイトでも、出発の少なくとも21日前には予約すべきだとされているが、予約に最適な時期についての見解はそれぞれ異なっている。
格安航空券の検索ができるサイト「ホッパー(Hopper)」も、米国内線を最安値で予約するためには少なくとも3週間前に予約するよう助言。「価格は3~6週間前に最安になり、出発までの3週間で急激に上昇する」としている。つまり、予約に最適な時期は出発の21~45日前となる。
同業サイトの「チープエア・ドットコム(CheapAir.com)」は3月に発表した年間フライト報告書で、全米8000以上の市場の9億1700万件以上の国内線運賃のデータを分析。今年の予約に最適な時期は旅の3週間前から3、4カ月前で、全体の平均では76日前となると結論している。また、航空会社は出発日の21日前、14日前、7日前に航空券の価格を上げることが多いという。
予約に最も適した曜日
航空券の予約に最も適した曜日は火曜日だと言われることが多いが、旅行予約サイトはそろって、言われているほどのメリットはないとしている。
グーグルは5年分のデータを分析した結果、週の半ばで予約すれば数ドル(数百円)程度は節約できるかもしれないが、特定の曜日を狙うことで大きな節約につながることはないと指摘。同社によると、週末に購入した場合と比べ、火水木の週半ばに購入した場合では価格は約1.9%安かった。
チープエア・ドットコムの報告書も、「どの曜日に航空券を購入したとしても、平均的な格安運賃の差は実際1ドル(約140円)ほどだ」としている。