シェアダインは、利用者の食の嗜好からプロの料理人や管理栄養士をマッチングし、シェフがユーザ宅を出張訪問して料理を作り置きしてくれるサービス。
特にコロナ禍でシェフの登録数は3.5倍(コロナ前と比較)、流通総額は6倍に成長した。さらにシェアダインを本業とするシェフが急増し始め、現在その割合は3割。
同社のCEO井出有希(いでゆき)は、「すでに月収100万円弱を稼ぐ料理人もおり、年収1000万円を目指せるシェフの誕生などロールモデル作りも行っていく」と話す。
CEOの井出有希(提供=シェアダイン)
その実現に向け、利用者からの信頼感を高められるよう、ポートフォリオの撮影会などを開催してシェフのブランディング作りをサポート。また「7480円(税込み)、3時間の稼働で作り置き」というデビュー価格を設け、その金額でレビューを10個貯めるまで活動してもらうという仕組みづくりも行う。評価が芳しくなければ、運営とともに対策や改善策を考えていくという。
料理人がシェアダインへ乗り換える理由としては、コロナ禍でのリストラや自身で経営していた店舗の閉店によるものがいちばん多いが、2番目の理由(同社アンケート調査)としては「一人前になるまでの時間が長い」が挙げられる。
「シェアダインだけで稼げるようになった姿を見て、副業で働いてたシェフが弊社のサービスでの稼働に一本化するケースも見られます。クリエイティビティが発揮できる出張シェフで、キャリアを早く積んでいけるのはシェアダインならではだと思います」(井出)