30U30

2022.09.21 12:00

日本の起業家には、グローバルレベルの「ナラティブづくり」が必要だ

「30 UNDER 30 JAPAN」の授賞式にて

「30 UNDER 30 JAPAN」の授賞式にて

世界を、これまでとは違う次元に「チェンジ」させていくには──。

Forbes JAPANが選ぶ日本発の「世界を変える30歳未満」の30人「30 UNDER 30 JAPAN」の授賞式では、グローバルな視野を持って活躍する受賞者を迎えたトークセッションが行われた。

登壇したのは、Web3起業家でステイクテクノロジーズCEOの渡辺創太、モデルでjam CEOの長谷川ミラ、茶道家で起業家、TeaRoom代表取締役CEOの岩本 涼、そしてアドバイザリーボードを務めたグラコネ代表取締役の藤本真衣。

彼らが現在の活動に「挑戦」した経緯とは。そして、世界を変えていくための日本の課題点とは。


──今取り組まれている「挑戦」をしようと考えた理由を教えてください。

渡辺:僕は大学受験で東大に2回落ちて、自分にとって人生をかけてできることって何だろうと考えるようになりました。

そこで、進学した慶應義塾大学の1年の時に、「何をやるか決める前に世界に出て全部見てやろう」と思って、インド、ロシア、中国、アメリカのNPOで働きました。その時、インドで物乞いをする子どもたちや、中国で深刻化する大気汚染などを目の当たりにして衝撃を受けました。

そして考えたんです。こういった世界的な問題を僕らの世代で解決するには、「政治家か起業家になるしかない」と。そこで、より早く社会にインパクトを与えられるのは起業家だと思い、挑戦してみようと思いました。


ステイクテクノロジーズCEOの渡辺創太

2019年にステイクテクノロジーズを創業した僕は、ブロックチェーンという技術で、貧困や地球温暖化などの課題を解決する方法を見出したいと思っています。

それから長期的には、人生をかけてTOYOTAやSONYのような強い日本ブランドをつくり、世界で勝てるプロダクトを生み出したいです。

専門家と若い人たちをつなぐ「仲介人」のようになりたい


長谷川:私が社会問題について発信しようと思ったきっかけは、ロンドン留学でした。そこでは誰もが社会問題について自分の意見を言い、議論するのが当然だったんです。
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文=久野照美 撮影=You Ishii

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