内向的な人の、ビジネスにおける意外な強みとは

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ビジネスで特によくある誤解の一つに、外向性がある人は急速に成功を収めリーダーになるが、内向的な人は機会が潜在的に限られているというものがある。しかし、これほど現実と駆け離れているものはない。

筆者はラピッド・グロース(Rapid Growth)のマシュー・ポラード最高経営責任者(CEO)と、次のような点について議論した。

外向性が重視されるようになった経緯


ビジネスでは、人脈や人脈を築く技術、他者に売り込みや説得を行う能力が成功を左右すると信じている人が大半だ。簡潔に言えば、これは外向的な人の強みだ。

私たちは、成功を収める人が成功する理由は、ほぼ休憩なしに他者と交わることができる能力にあると信じるようになった。これは、ある程度は間違っていない。

ほぼ全ての人は自分自身や会社を成功させるため会議に出席したり、ネットワーキング(人脈作り)のイベントに参加したりする義務があると感じたことがある。

内向的な人は、成功を収めるため疲弊するか、距離を置き、機会が限定されることを受け入れるかの2つの選択肢しかないように感じ、気を大きくくじかれるかもしれない。

内向性と外向性


内向的な人間であることを宣言し、コンサルタント・起業家として大きな成功を収めているポラードは、内向的な人と外向的な人を見分ける非常にシンプルな方法を持っている。

自問すべきポイントは、自分がどこから活力を得るかだ。

他者の周囲にいることで活力を得られると感じる人は、内向的ではなく外向的な人である可能性が高い。一方、他者と交流した後に消耗したように感じ、回復のため一人になる時間が必要だと感じる人はおそらく内向的だ。

多くの人がその中間にいるように感じる可能性があるので、この判断については考え過ぎないことが重要だ。その代わり、どのように活力を得ている場合が大半かを考えること。

内向的な人にも強みが


自分は内向的だと感じる人は、ビジネスや交渉に関して自分に偏見を持っている可能性が高い。しかし実際、内向性は非常に大きなメリットになり得る。

外向的な人は社会的な関わりから活力を得るため、その場の判断で話すことをより心地よいと感じがちだ。そのため外向的な人は、いつもではなくとも、言いたいことを計画することに費やす時間が少ない場合が多いかもしれない。

一方内向的な人は、発言の時が来たら何を口にするかを非常に慎重に考える場合が多い。口に出さず考えることが多いこのタイプにとって、これは第二の天性となるかもしれない。
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翻訳・編集=出田静

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