新国王「チャールズ3世」の治世始まる、王位継承順位にも変化

Photo by Paul Edwards - WPA Pool/Getty Images

英国のエリザベス2世女王が9月8日午後、死去した。これを受け、バッキンガム宮殿は声明を発表。長男のチャールズ皇太子が速やかに王位を継承し、国王チャールズ3世として即位したことが公表された。伝統的にロンドンのウェストミンスター寺院で行われてきた王の戴冠式については、現時点で詳細は明らかにされていない。

女王の死と新国王の即位を受け、英国の王位継承順位の第1位は、チャールズ3世の長男ウィリアム王子となった。第2位はウィリアム王子の長男、ジョージ王子(9)。今年は初めてテニス四大大会、ウィンブルドン選手権の試合を観戦するなど、小学生の王子は父や母のキャサリン妃とともに公務を行うことが増えている。

王位継承順位の3位と4位は、ジョージ王子の妹シャーロット王女(7)、弟のルイ王子(4)となっている。

5位はウィリアム王子の弟、新国王と故ダイアナ元妃の次男ヘンリー王子(37)。それに続くのは、ヘンリー王子と米国出身の元女優、メーガン・マークルの息子アーチー・マウントバッテン・ウィンザー(3)と、娘のリリベット(1)だ。ヘンリー王子一家は2020年に英王室の公務から引退した後、米カリフォルニア州で暮らしている。

チャールズ新国王の子と孫に次いで継承順位の上位に入るのは、エリザベス女王のほか3人の子どもとその子・孫たちだ。8位は女王の次男アンドルー王子(62)となる。

ただ、アンドルー王子は未成年に対する性的虐待などで起訴され、勾留中に死亡した米国人富豪ジェフリー・エプスタインと交友関係があったことで国民の怒りを買い、2019年以降、公務からから退いている。

王子はエプスタインが関与した事件の被害者である米国人女性から性的暴行で民事訴訟を起こされていたが、今年2月に和解。このとき王子が支払った和解金の額は、公開されていない。

「新国王の妻」の肩書は?


エリザベス女王は今年初め、チャールズ3世の2番目の妻カミラ夫人の肩書を「プリンセス・コンソート(王の配偶者)」ではなく「クイーン・コンソート(王妃)」とすることを希望していると表明した。
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編集=木内涼子

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