新国王「チャールズ3世」の治世始まる、王位継承順位にも変化

Photo by Paul Edwards - WPA Pool/Getty Images


これは、国民から厳しい目を向けられてきた夫妻を支援したい女王の意向を明らかにしたものと受け止められていた。女王の死を発表したバッキンガム宮殿の声明では、カミラ夫人の称号は「王妃」とされている。

「国王チャールズ」は嫌だった?


英国のメディアは2005年、チャールズ皇太子は「国王チャールズ3世」以外の名を検討していると報道。その後、皇太子の公邸クラレンスハウスがその内容を否定していた。

「チャールズ」は英王室の中でも特に厄介な問題を抱えた王たちの“尊号”だ。国王チャールズ1世は清教徒革命(ピューリタン革命)と内乱のきっかけとなり、1649年に処刑された。その息子であるチャールズ2世の在位中には、ペストが流行。ロンドンは大火にも見舞われた。

また、ジャコバイトは18世紀、「チャールズ3世」とも呼ばれたチャールズ・エドワード・ステュアートがイングランドの王位継承者だと主張したが、そのチャールズが実際に権力を握ることはなかった。

スコットランドで逝去


エリザベス女王はこの夏も慣習どおり、スコットランドに所有するバルモラル城で過ごしていた。バッキンガム宮殿は8日朝、女王が健康への懸念から医師の管理下におかれていると発表。その後、ウィリアム王子のほか女王の三男エドワード王子と妻ソフィー妃など、女王の家族が国内各地からスコットランドに向かったことが伝えられていた。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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