そこで、今回からスタートする連載では、2018年からブロックチェーンゲームなどWeb3事業を手掛けているMinto(旧クオン)代表の、水野和寛(みずのかずひろ)が業界のオピニオンリーダーを招き「Web3 × クリエイターの未来」をテーマとした対談をお届けする。
第1回のゲストは、日本初の3DアバターNFTプロジェクト「Metaani」などを展開しているBeyondConcept代表のmekezzo(メケゾー)さん。今年3月には、きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボレーション・プロジェクトを発表。米カリフォルニアで開催された音楽フェス「コーチェラ2022」では、ステージに一緒に登場し話題を呼んだ。
しかし、日本人のWeb3作品はあまり注目を浴びていない現状もある。この夏開かれたイベントを振り返りながら、国内クリエイターの課題と成功のカギを考える。
水野:第1回のゲストにmekezzoさんを指名したのは、Web3やNFTについて雑にボールを投げても、的確に打ち返してくれると思ったからです。
mekezzo:どうも、雑なボールでも打ち返せると定評のあるmekezzoです。
水野:というのは冗談で(笑)。mekezzoさんとは2019年ごろからNFT関連のイベントでお会いするようになりましたね。Mintoと同じく、mekezzoさんも2018年ごろからNFTビジネスに取り組んでいます。現在の事業について改めて教えてください。
mekezzo:今は大きく3つ。メタバース上でのアバターNFT「Metaani(メタアニ)」の開発と運用、他社のIPを活用したメタバース開発とコンサル、さらにイベント実施をしています。
水野:今年の夏は、NFT関連のイベントが例年以上に開催されました。今回は、私たちが登壇した「IVS Crypto 2022 NAHA」や、参加した世界最大のNFTイベント「NFT.NYC 2022」、さらにmekezzoさんが手掛けたイベントを振り返りつつ、NFTとアーティストやクリエイターの未来についてお話できたらと思います。
日本人の作品は「妖精?」
水野:NFT作品が多数展示される「Crypto Art Fes」は今年で2回目とのことですが、前回と何か変化はありましたか?