6月1日、フォーブスは「世界最大の通信キャリア」リスト2015年版を発表した。
首位に立ったのは世界最多の加入者数を誇る中国のチャイナ・モバイル。同社の企業価値は前年比で100億ドル近く上昇し、2800億ドルという途方も無い水準に近づいた。
中国からは他にも2つの国営企業、チャイナ・テレコム(10位)とチャイナ・ユニコム(12位)が上位15社圏内にランクインした。
2位は先日、AOLを約44億ドルで買収して注目を浴びた米・ベライゾン。米国の通信キャリア1位の座をAT&Tから奪還した。同社は好調な業績の伸びと市場価値の上昇により、Global 2000ランキング(http://www.forbes.com/global2000/list/)でも4ランク上昇し、22位に入っている。
今回のランキングのベースとなったGlobal 2000は、フォーブスが売上高、利益、資産、市場価値の4つの指標に基づいて選出した、世界で規模が最も大きく、実力が高い上場企業のランキング。
本年度の2000社は世界61ヵ国の企業で構成され、総売上高は39兆ドル、総利益は3兆ドル、資産総額は162兆ドル、時価総額は48兆ドルに及んだ。
今年のGlobal 2000は上位4つを中国の銀行(中国銀行、中国農業銀行、中国工商銀行、中国建設銀行)らが独占したが、世界的レベルでのネット接続の普及により、通信キャリア企業群は近年ますます、その存在感を高めている。
下記にフォーブスが発表した「世界最大の通信キャリア」ランキングを掲載する。(順位はGlobal 2000でのランク順。参考値として各社の市場価値を掲載した)
1位:チャイナ・モバイル
中国/2,715億ドル(市場価値。以下同)

2位:ベライゾン
米国/2,025 億ドル

3位:AT&T
米国/1,730億ドル

4位:ボーダフォン
イギリス/880億ドル

5位:NTT
日本/715億ドル

6位:ソフトバンク
日本/703億ドル

7位:ドイツテレコム
ドイツ/850億ドル

8位:テレフォニカ
スペイン/723億ドル

9位:América Móvil
メキシコ/745 億ドル

10位:チャイナ・テレコム
中国/539 億ドル

11位:KDDI
日本/640 億ドル

12位:チャイナ・ユニコム
中国/398億ドル

13位:オレンジ
フランス/439億ドル

14位:BT グループ
イギリス/554 億ドル

15位:テルストラ
オーストラリア/591億ドル
