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フォーブス共同編集者



10ドル札に埋もれた、つば広の黒いホルストンのストローハット。帽子の周りに山のような紙幣をあしらったのは、ポップアートの巨匠、アンディー・ウォーホルだ。この帽子がオークションに出品され、話題となっている。

ウォーホルは1972年、この帽子を友人で医者のRobert Gillerに、30歳の誕生日プレゼントとして制作し、共通の友人であるファッションデザイナー、ホルストンの家で行われたパーティーでこれをGillerに贈った。10ドル札一枚一枚に巧みにしわを入れ、帽子を幾重にもぐるりと取り囲むようにそれらをピンで留めた後、ウォーホルは最後に、紙幣の一枚に黒のペンでサインを入れた。後に彼は、Gillerがその帽子をかぶっている写真を『 Andy Warhol’s Exposures』という本に掲載し、その1冊に直筆サインを入れGillerに贈呈した(このサイン入りの本もオークションに含まれている)。1996年にGillerが交通事故で死亡した後、帽子はこれまでGillerの妻が大切に保管していた。

Gillerとウォーホルは本当に親しい間柄だったに違いない。というのも、ホルストンの姪Lesley Frowlickが言うには、ウォーホルはケチで有名だったからだ。「あの作品に使われた紙幣が1ドル札ではなく10ドル札だったことに、本当に驚いたわ」と彼女は語る。

とは言うものの、このアート作品の現在の価値は相当なものだ。予想落札価格は、80万ドル~120万ドル(約1億円~1億5,000万円)とされている。オークションはLiveAuctioneers.comで、11月11日に終了する。

文=アブラム・ブラウン(Forbes)/ 編集=上田裕資

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