薬剤師のサンジブ・ナンディは人生の重要な時期に、マインドフルネスと瞑想の力を発見した。現在、作家、講演者としてナンディの使命は個人を否定的な気持ちから解放し、自己修養を促進することだ。
2021年に著書「The Man with Zero Talent(才能ゼロの男)」を発売した後、ナンディ氏は完全無料のセルフケアとマインドフルネスのコーチングアプリ「LUVO」を作った。このアプリには水分摂取、睡眠トラッキング、歩数、気分チェック、感謝など他のウェルネス機能も含まれている。
「誰もが健康、幸せ、成功を望んでいるのに、それを阻むのは恐怖心です。私は脳の研究に何時間も捧げ、恐怖は文字どおり扁桃体を肥大化させるが、一貫したマインドフルネスは数週間でそれを縮小させることを発見しました」
ダイバーシティとインクルージョンの推進
メンタルヘルスについて話す社員は増えていますが、誰もがポジティブな経験をしているわけではない。これは、職場に心理的な安全がないことが大きな原因だ。
Center for Creative Leadershipによると、「心理的安全性とはアイデア、質問、懸念、ミスなどを発言しても罰せられない、恥をかかされないという信念」のことだ。
マッキンゼーの研究者は「我々の研究では、チームメンバーが互いの貢献を評価し、互いの幸福を気にかけ、チームの業務遂行方法について意見を述べることができるポジティブなチーム風土が、チームの心理的安全性の最も重要な推進力となることを発見しました」と書いている。「さらに、チームリーダーは、自らの行動によってチーム風土のトーンを設定することで、チームの心理的安全性に最も強い影響を与えます。にもかかわらず、チーム内の風土が良好であると回答したのは、全体のわずか43%にすぎません」
このような環境をつくるには、リーダーは、思いやりをもって話を聞き、対応する方法を学ぶ必要がある。ケアカウンセリングセンターのアシスタントカウンセラーであるマイク・コーガンこう述べる。「人々は、自分が属している、つまり自分が重要であり、組織が自分を評価してくれていると感じる必要があります。そうでなければ、仕事は信じられないほど孤立した体験になり、その孤立感がメンタルヘルスの症状を悪化させる可能性があります。リーダーが一貫して共感と理解を示し、従業員が職場のストレス要因について懸念を表明できると感じられるようにしなければなりません」