ハッカ草は、今から3500年前の古代ギリシャ時代には、地中海沿岸で栽培が始まり、生薬として利用されていたという、最も古い栽培植物の1つです。ピラミッドのミイラの下に腐敗防止のために敷かれたり、お風呂に入れたりする習慣があったと言われています。多くの種類があるミントの中でも、最初に広まったのはスペアミントで、ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交配種として、1696年ころにやっと知られるようになりました。
日本には2000年ほど前に中国を経て伝わり、室町時代にはお茶よりも早くハッカの栽培が行われていたと言います。日本で本格的にハッカ栽培が行われるようになったのは19世紀のこと。岡山に始まり、徐々に北上し、北海道にも伝わりました。
北海道北見市は、ハッカの生産を1902(明治35)年ごろからはじめ、第二次世界大戦前の1938年の最盛期には、世界のハッカ市場の約70%を占めるまでに拡大しました。
ちなみに、3月10日は「ミン(3)ト(10)」の日、2月19日は「チョコミントの日」とされています。
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