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2022.05.29 12:00

私が電気自動車を選ぶなら──。確認すべき5つのポイント要チェック


航続距離が長いほど充電回数を減らせるため、充電スポットを探す手間が減らせるので、おすすめ。走れる距離をできる限り伸ばせるように、アクセルペダルを、より丁寧に踏むよう運転スタイルを変え、なるべく回生ブレーキ機能を使うようにしよう。例えば、満充電で200kmほどしか走れないホンダe、マツダMX-30、あるいはそれ以下走行する三菱eKクロスや日産サクラなどのEVは、アクセスペダルを丁寧に踏まない人に向かないかもしれない。

また、EVの場合、空気抵抗が「電費(ガソリン車で言う燃費)に影響する。EVが流線的でスタイリッシュなのはそのためで、天候によっても航続距離に影響があることにも覚えておいた方が良いだろう。

1回の走行で100km以上走る人は、満充電で400kmほど走行できるテスラ・モデル3やヒョンデ・アイオニック5、そして350km走れるトヨタ、スバル、日産、ポルシェ、BMW、アウディ、メルセデスのEVあたりにすれば良いと思う。

ヒョンデアイオニック5
ヒョンデ・アイオニック5

E-tron
アウディ E-tron GT

その3、自分の運転スタイルに柔軟性はあるのか?

EVの運転には慣れが必要。EVには、いわゆるワンペダルで運転する機能が付いているので、運転すること自体を少し変える必要がある。回生ブレーキが搭載されているということで、アクセルを踏む時は車両が加速するし、アクセルを緩める時は減速するので、その踏む緩める動作や度合いに慣れが必要。そういう運転スタイルにすぐ慣れると思ったら、EVに乗っても良いかもしれない。

その4は、メンテナンスのしやすさやバッテリーの保証内容をチェックしよう。

EVを購入するときには、メンテナンスや修理が自宅の近くでできるかどうか、そしてバッテリーの保証がどのような内容かチェックした方が良い。たとえば、先月、8年落ちのテスラ・モデルSに乗っている近所の方の話だけど、同車の後部席のウィンドーのモーターを直すのに、半日かかって修理代は約5万円だったらしい。国内メーカーならディーラーの店舗数は比較的に多いものの、輸入車の場合は店舗数が限られるので注意しよう。また、搭載されているバッテリーは経年劣化により交換が必要だけど、高価なのでバッテリーの保証期間と保証距離が長い車種を選ぶと良いと思う。

最後に、その5。いうまでもなく購入価格は? 補助金はどうなのか?

ソルテラ
スバル・ソルテラ

経済産業省によるEV助成金を使用しても、ガソリンエンジン車よりも価格は高い傾向にある。もちろん、上記で触れた数々のEVの中で、一番安い車両は178万円からの日産サクラと、三菱eKクロスEV。スバル・ソルテラ(前輪駆動)は594万円からだし、ベーシック仕様の前輪駆動の日産アリアは539万円。そして経済産業省による補助金の交付額は、中型車のソルテラの場合で、全グレード85万円になる。
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文=ピーター ライオン

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