しかし、僕が一番感動したコーナーは何と言っても、1960~70年代のイタリアのスーパーカーのコーナーだった。
ランボルギーニ・カウンタック
オレンジ色のランボルギーニ・カウンタック、グリーン色のデ・トマソ・パンテーラ、1969年の映画「ミニミニ大作戦」に登場したランボルギーニ・ミウラ、そしてフェラーリ365GTBが格好良く集まっていた。やはり、そのコーナーは、高級ビュッフェの中のお寿司コーナーみたいな場所だった。ここは来場者が一番惹きつけられる憧れのコーナーだった。
デ・トマソ・パンテーラ
ランボルギーニ・ミウラ
今回、同イベントのスペシャル・ゲストとして元F1ドライバーのティエリ・ブーツェンが来日することになっていたけど、コロナ禍と戦争の影響で乗るはずだったフライトはキャンセルされたようだ。しかし、そのブーツェン・クラシックのコーナーには、歴代F1マシンなどを置いた幻のスペースがあって多くの来場者を魅了した。
会場を歩き回っていると、価格がついたクルマが多いのに驚く。別に会場で競売というかオークションをやるわけではないけど、来場者にクルマの価値・価格を理解してもらうために、古いクルマのほとんどには、価格のサインはついていた。トヨタ2000GTは1億円、アストンマーティンDB5は8,300万円なども展示されていたので、名車の美しさとその価格が同時にわかり、学びのある良いイベントだと思った。関さん、こういうクルマ文化を作り上げるイベントをもっと作り続けてください。日本には絶対に必要ですから。
トヨタ2000GT
アストンマーティンDB5
国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>